【外国語学部】アサヒグループ・ホールディングス・サプライチェーンの真鳥 健氏をゲストスピーカーに招いた授業を行いました

2024.12.20

浅羽准教授(左)と真鳥氏(右)

2024年12月13日(金)5限の「異文化理解概論」(担当:浅羽 真由美准教授)に、アサヒグループ・ホールディングス・サプライチェーンの真鳥 健氏をゲストスピーカーとしてお招きし、講演いただきました。学生は、世界を舞台に活躍する真鳥氏の職歴、駐在・海外出張で訪れた国々、外国語学習方法、さらに日本国内外で培った経験をベースとした真鳥氏の考える「異文化理解 」について学びました。

まず、真鳥氏の職歴についてのお話がありました。
「アサヒグループ・ホールディングス」にある文系や理系の職種についての説明が最初にあり、次にご自身が担当されたさまざまなポジションについての紹介がありました。
真鳥氏のキャリアが、西宮の工場からスタートし、現在は世界各地で活躍されていることを、学生は興味深く思ったようです。
また、ポジションが変わるたびにスキルアップをはかり、新たな外国語検定資格やソムリエ資格を取得するなど、絶え間ない努力を聞いた学生は、「勉強は、大学を卒業しても続けないといけない!」というメッセージを受け取ったようでした。

次に、駐在・海外出張で訪れた国々についての説明がありました。約15年間にわたって、北米、南米、ヨーロッパ、アジアの各地を訪れたご経験、3年間駐在した北京での日本では体験できないような面白いエピソードが紹介されました。

また、英語と中国語にご堪能な真鳥氏から、外国語学習に関するアドバイスもありました。毎日15~30分でも良いので、スマホを他の部屋に置いて、勉強に集中できる環境を作ること、自分で考える力を磨くために翻訳アプリは使わないこと、などの学習方法が提案されました。

最後に、「異文化理解」に関する真鳥氏の考えが紹介されました。
まず、日本人の特徴として、「完璧」な商品を求めることがあり、「完璧」を求めることで生じるメリットとデメリットについての説明がありました。次に、このように「完璧」でありながら、「リーズナブル」な商品を求める特徴は日本独特であること、そのためどのようにして海外と日本の異なる価値観を擦り合わせながら、仕事を進めているか説明がありました。その中でも、「自分の中で譲れない基準を設定しながら、相手や場面に合わせて落とし所を見つけることが重要である」というアドバイスが印象深く残りました。

「異文化理解概論」の授業では、異文化理解、異文化コミュニケーションに関連するさまざまな理論を学び、また理論を実践へとつなげるためのアクティビティーを展開しています。
今回、実際に社会に出た時にどのような「異文化」な現実や挑戦が待っているのか、現場で活躍されている真鳥氏のお話を聞けたことは、とても貴重な経験となりました。
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