【外国語学部】留学体験レポートが届きました(帆足 亜沙美 さん 韓国・慶熙大学)

2023.08.31

外国語学部 アジア言語学科 日本語・コミュニケーション専攻 4年次生 帆足 亜沙美 さん

私は、3年次の2022年3月から2023年1月にかけて、韓国の慶熙(キョンヒ)大学・国際キャンパスに留学しました。

日本語・コミュニケーション専攻に入学後、専攻語として中国語を学んでいましたが、独学で韓国語も学習していました。コロナの影響で海外への渡航ができない中、2年次の夏休みに参加した釜山大学のオンライン留学にて、韓国の学生とコミュニケーションを取ることや、韓国語で日本について説明することに楽しさを感じ、留学に再び挑戦したいと強く考えるようになりました。また、日本語・コミュニケーション専攻で日本語教育についても学んでいたため、海外の日本語教育の現場を体験できる貴重な機会でもあると考え、韓国への学部留学を選択しました。

留学スケジュール

2022年2月27日 慶熙大学 国際キャンパス 入寮
3月3日 春学期 開始
5月24日~26日 学園祭
6月14日~20日 期末試験期間
6月20日 春学期 終了
6月20日~9月1日 夏休み
8月5日~8月12日 秋学期 履修登録期間
9月1日 秋学期 開始
9月26日~28日 学園祭
12月8日~12月21日 期末試験期間
12月21日 秋学期 終了

大学生活

慶熙大学は、ソウル市内にあるソウルキャンパスと京畿道の水原(スウォン)市にある国際キャンパスの2つのキャンパスを持つ大学で、私は国際キャンパスの外国語学部、日本語学科に所属していました。
外国語学部の球技大会の様子
外国語学部の建物内
 
 
日本語学科の友人に日本語を教えることも

日本語・コミュニケーション専攻の日本語教員養成プログラムの修了を目標としていたため、現地では、日本語に関連した授業を中心に履修しました。具体的には、日本語と韓国語の比較についてや日本の文化について学ぶような授業を履修し、グループワークなどを通して、日本に関心を持っている韓国人の学生とも多く関わることができました。また、日本語教授法の授業では、実際に韓国語で日本語の授業を行う際の学習指導案を作成したり、韓国の高校で使う日本語教材について学んだりと、日本語教育に関しても学ぶことができました。

留学生専用授業も開講されており、韓国の歴史や文化を学ぶ講義科目を受講しました。日本語学科に所属していると、留学生と出会う機会がなかったため、留学生専用授業を受講したことで中国人やオーストラリア人の留学生と出会うことができ、お互いの共通言語である韓国語を通して親しくなれたことが留学生活ならではの良い経験だと感じました。

英語での開講授業もなかにはありますが、私は全て韓国語で開講されている授業を履修していました。ある程度韓国語を習得した状態で留学に挑みましたが、やはり実際に授業で教授が話す韓国語のスピードに初めはなかなかついていくことができず、授業を録音して放課後に聞き直しながら復習をしたり、分からないことは積極的に教授や友人に質問することを意識していました。試験期間には、図書館や自習室が24時間利用でき、学校の周りにはスタディカフェなども多く、勉強できる環境が整っていると感じました。周りの学生も深夜まで勉強をしている人が多かったため、良い刺激を受け学業に打ち込むことができました。

日本語学科の集まり
授業だけでなく、サークルの数もとても多く、留学生も参加することができます。最初は、知り合いが誰もいない環境に飛び込むため、かなりの緊張や不安がありました。しかし、サークルの仲間と活動をしていくうちに、韓国語でのコミュニケーションにも自信がついてきて、限られた留学生活の時間を有意義に過ごそうと積極的に行動に移せるように私自身の意識も変わっていきました。
この時に出会った友人とは、放課後一緒に過ごしたり、旅行をしたりと、サークル活動外でも一緒に過ごす時間が多くなり、帰国後の今でも頻繁に連絡を取り合うほど仲を深めることができました。

韓国の学園祭

大学入学後、コロナの影響で京都産業大学の学園祭も経験したことがなかった私にとって、人生で初めての学園祭だったため、全てが新しく印象に残る良い経験になりました。韓国の学園祭は、規模がとても大きく、学部別料理大会も開催されており、日本語学科の生徒として参加させてもらいました。留学中も半年間は、ほぼオンライン授業で、なかなか韓国人の学生と直接かかわる機会が少なかったのですが、この学園祭を通して多くの友人を作ることができました。
学園祭で校内に設置されたステージ
料理大会の準備の様子

寮の生活

国際キャンパス内の우정원という寮で11ヶ月生活しました。2人部屋で、ルームメイトはエクアドル人だったのですが、同じ留学生という立場だったため、すぐに打ち解けることができました。韓国では、“배달:デリバリー文化”がとても充実しているので、ルームメイトと一緒に食事をすることも多かったです。寮の中には、洗濯室、留学生専用キッチン、休憩室、コンビニ、フードコート、銀行、郵便局などが揃っているためとても便利で、快適に寮生活を送ることができました。

国際キャンパスはソウルキャンパスに比べて日本人留学生が少ないため、日本語で書かれた案内はなく、韓国語・英語・中国語で書かれた案内のみですが、寮内の事務室には、留学生活をサポートしてくれるスタッフの方もいるため安心して生活ができました。

留学を終えて

この留学を通して、語学力だけでなく、現地で出会った人との繋がりや日本とは異なる価値観に触れたり、新しい環境に恐れず挑戦したりなど留学前より成長できたと感じています。もちろん、留学中に大変だったことや戸惑ってしまうこともありましたが、その中で自分と向き合い、日本ではできない経験だと考えるようにしたことで、留学を終えた今では自信がつき、留学生活に無駄な時間は全くなかったと実感しています。そして、この留学生活を終えて、韓国語や韓国文化が好きだと改めて強く認識することができました。

この留学において、サポートしてくださった国際交流センターの方、留学アドバイザーの先生、留学前や留学中に出会った友人、留学に理解と協力をしてくれた家族に感謝しています。

これから、残りの大学生活や社会人として生活する際に、この留学で得たチャレンジ精神や自信を忘れず、今後に繋げていこうと思います。

水原市にある世界遺産 水原華城
放課後に友人と
仁川の월미도(月尾島)で見た夕日
韓国の旧正月に行う伝統すごろくゲーム 윷놀이
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