理学部 物理科学科および宇宙・気象学科 合同談話会「2019年ノーベル物理学賞解説セミナー」を開催しました

2019.11.14

11月6日(水)に理学部物理科学科および宇宙物理・気象学科の合同談話会(※)が、「2019年ノーベル物理学賞解説セミナー」と題して行われました。

2019年のノーベル物理学賞が10月8日に発表され、今年はジェームズ・ピーブルズ教授、ミシェル・マイヨール教授、ディディエ・ケロー教授が以下の研究で受賞しました。

  • 物理的宇宙論における理論的発見 (“for theoretical discoveries in physical cosmology”)
  • 太陽型恒星を公転する太陽系外惑星の発見 (“for the discovery of an exoplanet orbiting a solar-type star”)

本セミナーでは、宇宙物理・気象学科の二間瀬敏史教授から「物理的宇宙論における理論的発見」について、同じく宇宙物理・気象学科の米原厚憲教授から「太陽型恒星を公転する太陽系外惑星の発見」について解説が行われました。二間瀬教授は、自身の研究生活の出発点がピーブルズ教授の教科書であったことや、また宇宙論の理論研究がそれまで物語であった宇宙論を実証科学に変貌させたことについて説明いただきました。米原教授は、観測で初めて見つかった太陽系外惑星が太陽系とは全く異なる様相をしており、人類の惑星形成の理解に巨大な謎を投げかけたことなどを説明いただきました。両教授の話から、普段受けている講義の延長線上に最新科学がつながっている点を実感することができ、大変有意義なセミナーとなりました。

談話会には70人以上の教員・大学院生・学部生が参加し、セミナー終了後にも質疑応答や様々な議論がなされました。

※談話会は、学内教員や研究実績のある研究者を招聘して定期的に講演会を行うことで、理学の最先端の研究内容に触れ、研究意欲の促進、教育・研究の質的向上を図ることを目的として実施しています。参加は、教員だけでなく、学部生、大学院生、その他一般の方々も可能です。

談話会の様子1
談話会の様子2
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