理学部 宇宙物理・気象学科の実践的科目が本格的にスタート

2018.06.01

2016年度に開設された理学部 宇宙物理・気象学科では、宇宙物理学分野、ならびに気象学分野の専門的な学び、特に豊富な実践的科目に力を入れています。
学科最初の学生が3年次となった今年度より、いよいよ実践的科目が本格的にスタートし、履修生たちは日々の課題に熱心に取り組みながら、今まさに宇宙物理学や気象学の研究の入り口に立っています。

気象学分野では、「気象学データ解析演習」が開講されました。
過去数十年に渡る実際の気象データを履修者自らが実際に解析し、地球上の様々な場所や季節の平均的な気象状態や、異常気象などの気候変動現象の把握を目指します。データ解析を通じて、気象現象の背後にある物理の理解するのが目的です。履修者の1人は、「もともと気象系に興味があり、3年次になりようやく気象分野の実習系の授業がはじまり、これまで以上にモチベーションが高くなりました。まだ簡単な解析にしか取り組んでいませんが、それでも過去のデータを見て各地域の気象について知ることができ、とても楽しく授業を受けています。これから回を重ねていくことで、もっとより気象現象への理解を深めていくことができたらいいなと思っています。」と話してくれました。
少人数教育で、より効果的な指導を実現
気象データを可視化し、季節変化を実感
また宇宙物理学分野では、「宇宙観測・解析実習」が開講されました。
本学が誇る神山天文台をフル活用して、観測計画の立案、観測の実施、そして観測データの解析、という研究の一連の流れを全て自分の手で行うことで、宇宙物理学における観測的研究の基礎を身につけてもらうことを目指しています。履修者の1人は、「これまでの授業で、決められた観測日から良い条件で観測できる天体を自分で探し、詳しい観測計画を立てました。実際に荒木望遠鏡を使って観測することは初めてのことなので、この貴重な経験をとても楽しみにしています。授業内では今、各自が専用の計算機室でデータ解析用のプログラムを作っています。なかなか難しいのですが、そのぶん目的のプログラムが出来たときには達成感があり嬉しくなるので、充実した時間を過ごしています。」と話してくれました。
時には履修者同士で相談しながら、解析用スクリプトを作成
神山天文台のドームを開け、いよいよ実際の観測
望遠鏡制御室で観測中の真剣な姿
PAGE TOP