32 「甲馬」・「改連真経」

令和元年(2019)に台北で購入。台湾の甲馬(紙)は、紙銭(祖先や鬼神が使う冥界の通貨)の一種とされ、鬼神に献上する騎馬や武具などの絵が描かれる。また「改連真経」は、厄運を身代わりに転嫁する儀礼において、身代わりとなる男女の姿を印刷した紙と共に用いられる。改連真経には、「この改連真経は過去の年月日に受けた人の呪罵(ののしり)を改め、さらに災いを消去し、禍を改めて福に変えることができる」とある。
(佐々木 聡)
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