平田 安佐子 さん

略歴

1993年 大阪府立枚方津田高校 卒業
1997年 京都産業大学 外国語学部フランス語学科 卒業
1999年 大阪外国語大学大学院
地域言語社会専攻 南欧コース 修士前期課程 中退
1999年 ESSEC MBA(Ecole Superieure des Sciences Economiques et Commerciales)
エセック経済商科大学院大学 入学
2001年 エセック経済商科大学院大学 卒業
2002年 ルノー アジア太平洋地域統括本部 入社 財務部長アシスタント 勤務地 東京
2004年 ルノー フランス本社へ異動 商品コスト管理部 部品原価分析・計算担当
2007年 商品コスト管理部 サービスコスト分析担当
(2007年8月現在)
在住国:フランス ヴェルサイユ市
勤務先:ルノー
東京で就職したフランスの自動車メーカー、ルノーの異動をきっかけに渡仏、フランスに移り住んで3年になります。異動を希望したのは、クルマ作りに近づきたかったからです。
購買部と組み、部品メーカーの原価低減を算出する仕事を任されました。メーカーの工場を視察、無駄な生産工程を排除し、改善することによって得られるコスト軽減を計算、メーカーの財務・経理責任者と何回もミーティングをかさね購買のトップに買値交渉の材料を提供するという業務です。現在は、部署内で新規に立ち上げられた、自動車部品以外の購買コスト(たとえば工場の建設費や広告費など)の分析を任されています。
職場はもちろん、メーカーの方々とは、フランス語で会話をします。初めての様々な担当者と仕事する際には、必ずどこでフランス語を勉強したのかを聞かれます。「大学で4年間学びました」と答えるのですが、ほとんどの人が日本の大学でフランス語をマスターできるのかと感心されます。大学時代に使っていた赤線が沢山ひかれた辞書は、現在も必需品で、レポートやプレゼンテーションの作成には欠かせないものです。大学時代に丸暗記したフランス語の会話などもまだまだ生きていますし、大学で学んだことは大変貴重なものとなっています。

思い返してみれば、学生時代は、動詞の活用などなかなか覚えられなくて辟易していたものです。大学1年生の夏休みに、はじめて行ったパリで、フランス語がまったく分からず、会話が通じなくて選択を間違えたのかと真剣に思ったこともありました。それでも投げ出さずにやってこられたのは、授業を休まず出席したことです。そして、だんだんフランス語の勉強が楽しくなってきたのを覚えています。

京都産業大学卒業後、大学院に進みましたが、修士号を取得しないまま中退しました。大学院では、フランス文化(ブルトン語、ブルトン文化)を勉強していましたが、文化から経営の方に180度変更し、経営学を学ぼうとフランスのエセック大学へ留学しました。経営学に進みましたが、大学で専攻したフランス語を生かすという点では、終始一貫しています。原点にもどれば、京都産業大学で4年間専攻したフランス語が「生きる力」を育む基礎になっていると思っています。

みなさん、大学4年間で学ぶ語学を含めそのほか多岐に富んだ内容の講義は、大切にしてください。グローバル化した現代、いつ、どこで必要になってくるか分かりません。現在、私は、その大切さを痛感しています。
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