【文化学部】映像から学ぶ新しい課題解決活動・提案!

2022.05.25

文化学部専門教育科目「観光文化学PBL1」は、観光文化学の構築に寄与するための基礎的な力を身に付け、チームによる課題解決活動を通じて実社会で必要となる心構えや能力を身に付ける授業で2022年度に新規開講された科目です。
今回の講義では、課題解決活動・提案の1つの手法として、現代に沿った映像作製技法を学ぶことを目的にゲストスピーカーとして映像作家の澤崎 賢一氏を招聘し、ご自身のドキュメンタリー作品を通して映像メディアの活用例を紹介していただきました。
現代では、課題解決のために研究や取材を行い、論文を発表したとしても言葉だけでは伝えきれないこともたくさんあります。それを補うために、実際の映像、ドキュメンタリー作品が使われます。では一体どのように撮影すれば、より現場の様子を伝えることができるのでしょうか。
(学生ライター 経営学部1年次 石井 季菜紗)
 

授業の様子
今回の講義ではさまざまなドキュメンタリー作品のシーンを見ながら、撮影法によって映像の伝わり方が変化することを解説していただきました。
「#まなざしのかたち」という作品では、アフリカや東南アジアにて現地に暮らす人々の日常風景を撮影するために、長時間、同じ場所での撮影が行われました。撮影当初は物珍しさからカメラに子供が集まり、大人の視線もカメラに集まっていました。しかし、長時間撮影することにより、被写体も撮られていることに慣れていき、その結果、人々の何気ない日常が撮影できるようになったそうです。
澤崎氏制作のドキュメンタリー映画を鑑賞する受講生
また、同じ映像を見ても、ナレーションの有無で受け取る印象に違いがありました。
使用する撮影機器による違いもあります。
大型底引き網漁船のドキュメンタリー映画「リヴァイアサン」では、11台ものGoPro(小型アクションカメラ)を用いた撮影法が採用されました。船員たちの体につけられたGoProは、荒れ狂う海の様子、容赦なく襲い掛かる怪物のような波、そんな厳しい自然の中で働く船員達を鮮明に映し出しています。
また、ホラー映画などは荒い画質でぶれている映像のほうが臨場感を伝えやすいため、スマートフォンで撮った映像が使用されるなど、自身が伝えたいことに合わせて撮影機器を変えることが、映像メディアの活用において重要とのことです。

澤崎氏は「さまざまなことに関心を持ってほしい。いたるところにアンテナを張ることで新しいアイデアが生まれ、課題や資源を発見することもできます。」とメッセージを述べられ、澤崎氏自身も、作品制作のために赴いた各地で出会った人々に、多くの刺激を受けたとのことでした。
また、澤崎氏は今回を含めて全3回登壇予定とのことです。次回以降、受講生は「講義で視聴した映像についてどのように感じたのか」「地域の課題解決や資源発掘のためにはどのような映像手法が活用できるのか」という課題に対して、グループに分かれてディスカッションとプレゼンテーションを行う予定です。
今回の取材を終え、映像の見方が大きく変わりました。私はドキュメンタリー映像を単調なものだと思っていましたが、視点を変えて見てみると内容はもちろん、その撮影法などさまざまな工夫が凝らされていることに気が付きました。今回の授業は今後、課題解決活動の一つの手法として重要になると思います。
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