【文化学部】「特別展 古代メキシコ」で<死生観>を考える

2024.05.08

ゴールデンウイーク真っただ中の5月2日、文化学部専門教育科目の「国際文化基礎演習」「国際文化演習Ⅰ」「国際文化演習Ⅱ」(担当:近藤 剛 教授)で学外フィールドワークを実施しました。
国際文化基礎演習
国際文化演習Ⅰ
国際文化演習Ⅱ

近藤ゼミでは主たる領域として、哲学、宗教学、文化論を扱っていますが、今年度の春学期はゼミを縦断する共通テーマとして「死生観」を設定しています。昨今の戦争、自然災害、社会不安など危機的な状況の中にあって、死の問題は身近なものとなっています。死のあり様を問うことは、生き方そのものを見つめることにつながります。「死生観」は哲学においても宗教学においても主題的に取り上げられるテーマであることから、近藤ゼミに属する学生の研究課題としては最適であると考えられます。

そこで、国立国際美術館で開催されている「特別展 古代メキシコ—マヤ、アステカ、テオティワカン」での美術鑑賞を計画し、事前学習のもと実施しました。古代メキシコ文明における死生観とはどのようなものなのか、特別展のテーマにもなっている「祈り、畏れ、捧げた。」の意味はどう説明されるのか、こうした課題をゼミ生に与えて取り組みました。館内での写真撮影が許されているため、ゼミ生は展示物を撮影したり、それぞれの説明書きを熟読したり、再確認のために順路を何度も往復したりして、研究に必要な資料の収集に努めていました。この成果はゼミのグループワークで発表されることになっており、古代メキシコ文明における死生観と、任意の文化圏における死生観との対比を行う予定です。その考察を通じて、比較文化論の研究手法を学ぶことになっています。

このように近藤ゼミではフィールドワークを積極的に取り入れて、体験型の学びも深めています。さらに縦断型ゼミの実施により、学年の垣根を越えた交流を推進しています。

近藤ゼミ学外演習
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