【神山宇宙科学研究所】開設記念シンポジウムを開催しました

2023年12月2日(土)、京都産業大学サギタリウス館S301教室にて、神山宇宙科学研究所 開設記念シンポジウムを開催しました。会場には約50人が参加し、講演後に多くの方が講師に質問するなど熱心に聴講されました。

第1部では、これまで超小型衛星15機の開発・打ち上げに成功され、政府の宇宙政策員会委員でもある中須賀 真一氏(東京大学大学院 工学系研究科 教授)が、「宇宙開発利用の新しい潮流と拡大するビジネスの将来」と題して、宇宙開発利用に関する講演を行いました。講演では、宇宙開発利用が大きく変わってきていること、小型探査機の小型化や大量生産の動き、探査機のソフトウェアを打ち上げ後も更新して地上の技術進歩とマッチングが取れるようにする工夫、ご自身が超小型探査機に興味を持ったきっかけ、日本の宇宙業界が抱える課題と対策案、東京大学における超小型衛星の研究開発活動などについて説明され、ご自身の経験を踏まえて、ビビッと感じたものに飛び込む重要性もお話しされました。その後の議論・質疑応答では、池田 優二氏(株式会社フォトクロス代表取締役)、具 承桓 教授(神山宇宙科学研究所 所員/本学経営学部)、河北 秀世 教授(神山宇宙科学研究所長/本学理学部)らも登壇され、宇宙探査の回数を増やすために、技術を標準化する重要性や、宇宙ビジネスへの関わり方などについて活発な議論が行われました。

第2部では、神山宇宙科学研究所長の河北 秀世 教授(本学理学部)が神山宇宙科学研究所の取り組みを紹介し、その後、所員の安藤 紘基 准教授(本学理学部)から、自身が検討を進めている複数の小型衛星を用いた電波掩蔽観測による金星大気構造の解明の可能性について講演されました。

参加者からは「超小型衛星開発に日本企業が多数関わっていること、衛星開発を支えていることを知り、大変うれしく力強さを覚えました」「夢があるビジョンを聞いてワクワクしました」などの感想が寄せられ、神山宇宙科学研究所のこれからの活動に期待していただくとともに、宇宙ビジネスの現状を知っていただく機会となりました。

黒坂 光 学長による挨拶の様子
中須賀 真一 教授による講演の様子
議論・質疑応答の様子の様子
河北 秀世 所長による神山宇宙科学研究所の取り組み紹介の様子
安藤 紘基 所員による講演の様子
会場の様子
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