「京都産業大学むすびわざプロジェクトinあやべ」事業報告会(あやべ市民大学)の開催

経済学部 寺崎友芳教授ゼミ、経営学部 松本和明教授ゼミ、現代社会学部 滋野浩毅教授ゼミでは、京都府綾部市でのフィールドワークを通じて、地域住民、地域団体、企業等との連携・交流を図り、大学生を主体に地域課題の解決や振興に寄与する取り組みを行っています。

2022(令和4)年2月5日(土)、今年度の調査活動のまとめとして事業報告会を開催しました。新型コロナウイルス感染症による京都府のまん延防止等重点措置が発出されていたことから、本学内での発表をオンライン配信し、参加者はオンラインで参加いただくこととなりました。報告会は「あやべ市民大学」として綾部市民の方や交流した団体等の方にも参加いただき、本学教員3名による講義と学生の事業報告を行いました。

講義

経営学部の松本和明教授は、「郡是製糸株式会社第3代社長遠藤三郎兵衛について」と題して綾部市にゆかりのあるグンゼ株式会社第3代社長遠藤三郎兵衛の生い立ちから、郡是製糸の経営発展・企業成長を主導した三郎兵衛について解説されました。

現代社会学部の滋野浩毅教授は、「ローカルな情報」の価値と意義〜関係者との対話から〜」と題して、SNSでの情報発信による問題点や、新聞記者と学生との対話から見えてきたネットニュースやネット検索による情報の問題点の他、地域メディアの意義・強みについて海外の事例を交えながら説明されました。

経済学部の寺崎友芳教授は、「自動運転と地方創生」と題して、デジタル規制改革の概要や、自動運転の社会的受容に関する先行研究について解説を行いました。また、自動運転の仕組みや展望について、さらに現在運行されている自動運転バス(福井県永平寺町、茨城県境町)の事例紹介し、地域の課題解決について提言されました。

活動発表

松本和明ゼミの活動報告では、綾部市の長所・短所について調査し短所を克服する活性化策について発表しました。学生自身の出身地である自治体からの支援を紹介し地元へのUターン就職に前向きとなったと経験談を交え、進学、就職で地元を離れた人々へ向けた定期的な情報発信やUターン就職希望者へのサポートについて提案を行いました。また、若い世代に綾部を知ってもらい訪れる人を増やすため、SNSを活用した情報発信の強化について提案するとともに、「自分達は実際に綾部へ訪れ綾部の魅力を知った。松本ゼミでは引き続き綾部の魅力を発見し新しい提案をしていきたい。」と感想がありました。

滋野浩毅ゼミの活動報告では、3年生は綾部市の子供たちが綾部市の魅力を再認識するきっかけとすることを目的として企画した天文館パオとの連携イベントの実施や、地域の子供たちと大学生との交流の場を創ること、地域住民や市街から訪れる人とのコミュニティーの場を知ってもらうことを目的として企画した綾部市里山交流研修センターでの「里山子ども食堂&カフェ」イベントなどについて報告が行われました。
4年生は2年生から綾部市で行ってきた調査や活動の集大成として、それぞれの調査活動の概要と成果について報告しました。最後に3年間綾部市での活動に協力、支援いただいた多くの市民の皆様や関係者の方々に感謝の言葉がありました。

寺崎友芳ゼミの活動報告では、「稼ぐ力に繋がるまちの情報発信」を共通テーマに3班が発表を行いました。
1班は、観光振興を中心にSNSを活用した情報発信の成功事例と綾部市の情報発信の取り組みを整理し、「#」を効果的に活用した情報発信や「綾部トレイル」のSNS投稿を増やすための具体的な提案を行いました。
2班は、移住者を増やした地域の情報発信の特徴と綾部市の移住促進政策の特徴を整理し、移住促進に向けた情報発信の方法や、移住(希望)者と地域住民と摩擦解消に向けた取り組みについて提案を行いました。
3班は、地域の歴史資源や自然資源に触れる機会を提供する体験型プログラムをふるさと納税の返礼品とした事例の効果について分析し、黒谷和紙体験とあやべ水無月まつりを組み合わせたふるさと納税の体験型プログラムについて提案を行いました。

※本事業は、京都府「人・まち・キャンパス連携支援事業」で採択を受けた「京都産業大学むすびわざプロジェクトinあやべ」の一環として行っています。

経営学部 松本 和明教授の講義
松本ゼミ学生の発表
現代社会学部 滋野浩毅教授の講義
滋野ゼミ学生の発表
経済学部 寺崎友芳教授の講義
寺崎ゼミ学生の発表
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