京都力養成コース「京都の歴史のなかの『新しい』時代・もの・出来事-多様な資料と手法によるアプローチ-」開催

2021.12.06

10月30日、11月6日、13日、27日の4 日間、京都力養成コース「京都の歴史のなかの『新しい』時代・もの・出来事-多様な資料と手法によるアプローチ-」を開催しました。

本講座は京都市と公益財団法人 大学コンソーシアム京都が主催する「京カレッジ」市民教養講座の京都力養成コースとして開講したもので、本学文化学部の教員4人と日本文化研究所の上席特別客員研究員(京都・観光文化検定試験1級合格者)5人の計9人の講師がリレー形式で、講義とフィールドワークを行いました。昨年度はコロナ禍で残念ながら中止となった本講座ですが、今年度は緊急事態宣言発令で日程変更を余儀なくされたものの無事開講することができました。同講座では、京都の「新しい」時代・もの・出来事に焦点をあて、史料(古文書)・地図・写真・新聞記事等の分析や現地調査を踏まえた研究成果が披露され、京都文化の深い学びを提供しました。

11月6日のフィールドワークでは、「北野天満宮及び衣笠<絵描き>村を訪ねて」と題し、北野天満宮、櫻谷文庫(木島櫻谷旧宅)を訪れました。北野天満宮では、講師の説明を受けながら境内を散策し、宝物殿に所蔵されている貴重な文化遺産を鑑賞しました。
次に、明治から昭和にかけて活躍した日本画家木島櫻谷の旧宅である櫻谷文庫を訪れ、2班に分かれて国登録有形文化財に指定されている和館、洋館、画室を見学しました。

講座終了後のアンケートでは、「京都の奥深さの一端を垣間見ることができました。」「北野天満宮、衣笠については、細部含めて興味深く体験致しました。期待値以上でした。」「産大の先生の講義は長年の研究からのもので大変よかったです。」などの感想が寄せられました。

各回の講義テーマ

≪1日目≫

  • 第1講義 「このプログラムの紹介」「総論:京都の歴史のなかの『新しい』時代・もの・出来事」若松 正志 文化学部 教授
  • 第2講義 「京都の近代建築の魅力について」二村 盛寧 日本文化研究所 上席特別客員研究員
  • 第3講義 「1964年のオリンピックに伴う京都観光について」奥村 恵子 日本文化研究所 上席特別客員研究員

≪2日目≫

  • フィールドワーク「北野天満宮及び衣笠<絵描き>村を訪ねて」 中江 好喜 日本文化研究所 上席特別客員研究員

≪3日目≫

  • 第4講義 「『志士』と時代祭-丹波郷士と近代京都-」笹部 昌利 文化学部 准教授
  • 第5講義 「明治改暦~京での改暦をめぐる様相~識」高畑 好子 日本文化研究所 上席特別客員研究員
  • 第6講義 「伏見稲荷大社とその周辺の『お滝』について」山中 雅之 日本文化研究所 上席特別客員研究員

≪4日目≫

  • 第7講義 「上賀茂神社と地域形成-1018年の転換-」吉野 秋二 文化学部 教授
  • 第8講義 「日本庭園を明日に伝える人たちを支える活動」鈴木 久男 文化学部 客員教授
「このプログラムの紹介」、「総論:京都の歴史のなかの『新しい』時代・もの・出来事」について講義する若松教授
「『志士』と時代祭-丹波郷士と近代京都-」について講義する笹部准教授
「京都の近代建築の魅力について」について講義する二村上席特別客員研究員
「明治改暦~京での改暦をめぐる様相~」について講義する高畑上席特別客員研究員
「1964年のオリンピックに伴う京都観光について」と題して講義する奥村上席特別客員研究員
「伏見稲荷大社とその周辺の『お滝』について」と題して講義する山中上席特別客員研究員
北野天満宮で解説する中江上席特別客員研究員
「上賀茂神社と地域形成-1018年の転換-」について講義する吉野教授
「日本庭園を明日に伝える人たちを支える活動」について講義する鈴木客員教授
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