タンパク質動態研究所 遠藤 斗志也 所長が2021年度“Hans Neurath Award(ハンス・ノイラート賞)”を受賞

本学タンパク質動態研究所 遠藤 斗志也 所長(生命科学部・教授)が、世界のタンパク質研究をリードする国際組織「The Protein Society(米国蛋白質科学会)」から、タンパク質科学の基礎研究の分野において格別の功績をあげた個人に贈られる「Hans Neurath Award(ハンス・ノイラート賞)」を受賞し、7月9日(現地時間)にオンラインで開催された同学会のシンポジウムで受賞者の紹介と受賞講演が行われました。

「ハンス・ノイラート賞」は、タンパク質科学の基礎研究の分野において顕著な功績をあげた個人に贈られる賞で、今回の受賞では、遠藤教授が解明したミトコンドリアタンパク質輸入機構の分子理解に関する研究功績が高く評価されました。過去の受賞者には前タンパク質動態研究所所長の永田和宏名誉教授がおり(2017年受賞)、日本人2人目の快挙となります。

遠藤 斗志也 教授 コメント

これまで30年以上にわたって行ってきた「ミトコンドリアへのタンパク質輸送の経路と装置に関する研究」の成果が今回評価いただけて、とてもうれしいです。最近はクライオ電子顕微鏡の技術革新で、これまでかなわなかった輸送装置の構造決定という夢がかないつつあり、感慨もひとしおです。故Hans Neurath先生は、私が若い頃に生物物理の分野では権威のある「Biochemistry」誌のエディターを30年も務めた方で、私個人もかつてBiochemistry誌に3報の論文を発表できたことをとても誇りに思っています。
受賞楯を手にする遠藤 斗志也 教授
Hans Neurath Award(ハンス・ノイラート賞)受賞楯
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