タンパク質動態研究所の遠藤斗志也教授がゴードン研究会議のChairに選ばれました!

2020年3月8日~13日に「protein transport across cell membranes」(タンパク質の細胞内膜透過)のゴードン研究会議(ほぼ2年に1回ずつ開催され、2020年3月が8回目の開催)が米国テキサス州ガルベストンのホテルで開催されます。本学タンパク質動態研究所の遠藤斗志也教授は、カリフォルニア大学サンディエゴ校のRandolf Hamptonとともに選挙にて、このゴードン研究会議のChairに選出されました。
ゴードン会議はサイエンスの分野で歴史と権威のある国際的な研究集会で、全ての参加者が論文公開前の重要な研究成果を外部に一切漏らさないという約束の元に、徹底的に議論できる環境を保証するルールがあります。ゴードン会議での研究発表は、研究者、とりわけ若手研究者にとっては名誉であり、憧れのひとつとなっています。Chairは主要講演(long talk)者を選んで、ネット上に仮プログラムを公開し、それを見て参加に興味をもった研究者はすべてオンラインで応募し、参加が認められた研究者の中から、さらにポスター発表者と口頭講演(short talk)発表者が選ばれる仕組みです。
今回、遠藤教授がChairをつとめる「protein transport across cell membranes」(タンパク質の細胞内膜透過)は、タンパク質動態研究所が推進する研究の中でも特に重要な分野です。遠藤教授も「ゴードン研究会議のChairに選ばれたことはとても名誉なことです。また同会議は最先端の研究を行う研究者が2年に1度集まって未発表の情報交換を行う大変貴重な機会です。ぜひ多くの研究者と議論を交わして、研究の知見を高めたいと思います」と語っておられました。

ゴードン研究会議

ゴードン研究会議(Gordon Research Conference:GRC)は、1931年ジョンホプキンス大学の教授であったN. E. ゴードン博士が、自由な討論を通して最先端の科学者の交流・情報交換を促進させることを目的として開催したのがはじまりで、以来90年近く発展し続けてきています。現在、生物学、化学、物理学の主要な研究領域の中から毎年およそ200以上のテーマが会議として採択されて、ゴードン研究会議として開催されています。
ゴードン研究会議のテーマの採択は、審査委員会の諮問により、ゴードン研究会議評議会により決定されます。生物学、化学、物理学の研究分野のなかで特に重要であると認められて研究領域が採択されます。毎年採択された研究領域については著名な学術誌Science誌に掲載されます。

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