世界問題研究所 異文化理解に関する哲学的思索 開催報告
2019.01.09
報告者 | ミヒャエル・アストロー(グライフスヴァルト大学哲学科 教授) |
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開催場所 | 京都産業大学 第二研究室棟 会議室 |
開催日時 | 2019年1月9日(水)16:30~18:30 |
意見交換概要
ドイツ・グライフスヴァルト大学のミヒャエル・アストロー教授にご講演いただき、研究会を開催した。学外からは、日独文化研究所の大橋良介所長にもご参加いただき、活発な意見交換が行われた。
アストロー教授は、異文化理解のためには、共通体験を少しずつ積み重ねていくことが必要であることを話された。そしてそれは、プラグマティック(pragmatic)な問題解決志向、目の前の世界をどのように認識するかという認知的(epistemic)側面、そして、世界を捉える感性的(aesthetic)な側面の3つで構成される倫理(ethics)を通して、「どのように生きるか」ということを思索することでもある。
このように「どのように生きるか」と考えることを通して、同じになるのではなく、違いを認めたうえで他者と共存するという態度が獲得できることを述べられた。