日本文化研究所 ミニ・シンポジウム「“通り庭”にバリスタを-スタバ京都二寧坂ヤサカ茶屋店の奇跡-」を開催しました

2017.11.29

11月29日、日本文化研究所主催のミニ・シンポジウム「“通り庭”にバリスタを-スタバ京都二寧坂ヤサカ茶屋店の奇跡-」を開催しました。

今年6月に京都・二寧坂にスターバックスコーヒーが開店し、畳の間でコーヒーを楽しめると話題になり、ニュース等にも大きく取り上げられました。この開店のプロジェクトに、日本文化研究所上席特別客員研究員である彌榮自動車不動産課長の熊谷保氏が携わり、今回のシンポジウム開催が実現しました。

第一部では、「むすんでうみだす-京の美意識とブランド」と題して、熊谷氏による基調報告が行われました。看板広告が出せない、行列がつくれないといった伝統的建造物保存地区ならではの様々な制約があるなか、地元地域との調整やスターバックスとの交渉に直走ったことについて述べられました。特に、地元のまちづくりの取り組みの歴史とその原点を学ぶにあたり、研究所の特別客員研究員としての研究活動での経験・研鑽が大きく役立ったと述べられました。

第二部では、スターバックスコーヒージャパン株式会社店舗開発本部グループマネージャーの髙谷俊輔氏が加わり、小林一彦日本文化研究所長の進行のもとパネルディスカッションが行われました。髙谷氏は、店舗の細部のしつらえ、スタッフや環境への配慮、地域との共生などに触れ、京都で店舗展開する上での楽しさと難しさ、スターバックスのブランド力を維持しつつ、この場所にしかできない店舗づくりにチャレンジしたこと、古いものと新しいものを融合させて新しい価値を作り出したことについて、苦労話などのエピソードも交えながら述べられました。

黒坂光副学長・研究機構長の挨拶
小林一彦研究所長の挨拶
基調報告を行う熊谷保氏
コメントを述べる髙谷俊輔氏
パネルディスカッションの様子
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