香川県土庄町で公開講座、中学校での実験体験を実施

6月12日(日)、本学と連携協定を結ぶ香川県土庄町で、公開講座および中学生対象の連携授業・実験体験を行いました。
土庄町と本学は、2015年11月に相互の人的、物的、知的資源を交流、活用することにより、地域社会の発展と人材の育成を図ることを目的とした包括協定を締結、その連携事業の一環として行ったものです。
土庄町中央公民館で行った公開講座では、総合生命科学部 前田 秋彦 教授が、「身近に潜む感染症-害獣・害虫駆除について-」というテーマで、害獣として農作物などに被害をもたらしているイノシシの生態や、イノシシが運ぶマダニなどの害虫の種類、媒介する感染症とその対策などについて説明しました
集まった約100人のなかには、実際にイノシシによる農作物被害をうけている参加者、最近マダニにかまれたという参加者もおり、活発な質疑応答が行われるなど、身近な害獣・害虫問題に高い関心が寄せられている様子がうかがえました。
また、同日午後からは土庄中学校の生徒13人を対象に「身近な病原体」をテーマとした連携講座・実験体験を行いました。
まず総合生命科学部 染谷 梓 准教授が身の回りに存在する微生物について説明しました。その後、生徒が各自の口の中の歯垢を採取し、顕微鏡で微生物を観察したほか、手に付着している細菌や汚れを確認する機械や薬剤で、手洗いがきちんとできているかを確認しました。また、京都産業大学と土庄町で採取したダニを顕微鏡で観察しました。
実験の補助を行った大学院生・学部生が、大学生活についての説明を行う場面もあり、大学教員、学生、生徒たちとの交流も行われました。
香川県 小豆島等に位置する土庄町で公開講座を行った。
マダニが引き起こす感染症やマダニから身を守る方法について説明する前田教授
イノシシの習性やマダニにかまれた時の対応など、熱心に質問が行われた。
総合生命科学部 染谷准教授が、空気中や体のなかにたくさん存在する微生物について講義を行った。
口のなかの細菌を顕微鏡で観察した。
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