京都産業大学創立50周年記念「京都産業大学図書館所蔵優品展」の講演会を開催

2015.12.08

11月28日(土)、むすびわざ館において、所 功 名誉教授を講師に迎え、「賀茂文化の成立と展開—カモの『むすびわざ』再発見—」と題して講演会を開催した。
所 名誉教授は「賀茂文化」について、「カモ地域」「カモ氏族」「カモ神社」という観点から話されたほか、本学が所在する本山は、上賀茂神社(賀茂別雷神社)の御祭神・賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)が御降臨された神聖な地だということにも触れられた。
また「京都産業大学図書館所蔵優品展」で展示している貴重書『異形賀茂祭絵巻』や『加茂臨時祭図巻』などを紹介しながら、賀茂祭・賀茂競馬(かもくらべうま)・臨時祭等の祭儀について、斎王や勅使(ちょくし)の役割、祭儀の起源や葵の葉の持つ意味なども詳しく説明された。
このほか講演会前日の11月27日(金)に本学が創立50周年を迎えたことに触れ、ご自身と本学の縁について振り返られた。初めて京都産業大学を訪れたのが、昭和42(1967)年に歴史学者アーノルド・J・トインビー博士が来日した際の講演会だったこと、その後、昭和56(1981)年に本学へ奉職された時のこと、平成7(1995)年に日本文化研究所が設立された経緯などについて語られた。
講演終了後は 所 名誉教授を囲んで、熱心に質問をしたり改めて展示を鑑賞したりする参加者の姿も見られた。
講演する所名誉教授
ユニークなエピソードも交えつつ話された
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