ミニ展示「有持有百のドローイングとシュルレアリスム」(9月20日~10月7日)

2023.08.07

有持有百のドローイングとシュルレアリスム

「有持有百のドローイングとシュルレアリスム」の中心的な展示物は、有持有百のドローイング作品20点程度と、彼のアニメーション作品1点です。京都産業大学外国語学部 長谷川ゼミの学生が、有持の有機的なドローイングの魅力をシュルレアリスムの観点からご紹介します。

有持有百とは

本名は有持旭。美術作家。愛知県立芸術大学の准教授で、アニメーション作家(ALIMO)として活躍している。2019 年以降は、有持有百の名前でドローイングを制作し、発表している。彼のドローイングは黒い紙に色鉛筆によって描かれる。アルチュール・ランボオの詩や『千のプラトー』やゲーテの形態学などの詩や哲学から触発されて、具象であり抽象でもあるイメージや物語を作り出す。東京のLIBRAIRIE6で個展(2020年、2022年)が開催され、作品集『立つ人』と『リゾームスケッチ』が刊行された。本展で紹介する作品『累々』は松井玲奈著の小説(2021年)の表紙を飾っている。

「甘美な死骸」とは

紙を折り畳んで他のひとが何を描いたのかをわからないようにしながら、頭、胸、腰、足を順番に描いていく手法である。常識の枠を越えた、不可思議なイメージを作り出せる。シュルレアリストたちが1920年代から集団で行っていた遊びである。普通は複数で行うところを、有持はこれをひとりで行う。
『累々』2020年/「立つ人」シリーズより
『アイアンドゥスノハナ』2021年/「リゾームスケッチ」シリーズより
期間 2023年9月20日(水)~10月7日(土)
休館日 日曜・祝日
※9月23日(土・祝)は休館
時間 月・火・木~土曜日:10:00~16:30
水曜日:13:00~16:30
(いずれも入館受付は16:00終了)
場所 京都産業大学むすびわざ館2階 ギャラリー
京都市下京区中堂寺命婦町1-10
むすびわざ館へのアクセス
入場料 無料
関連イベント トークショー「忘れたイメージを繋ぐ遊び」
講師:有持 有百(美術作家・愛知県立芸術大学准教授)
長谷川 晶子(京都産業大学外国語学部准教授)
日時:2023年9月30日(土)
15:00開演、16:00終了予定
場所:京都産業大学ギャラリー
定員:25人(事前申込制・先着順)
申し込みはこちら
・イベントの申込受付は9月20日(水)11時より開始します。
※今回オンラインの同時配信はございません。

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