社会安全・警察学研究所 シンポジウム「性暴力被害者のために何が必要か、何ができるか」

2020.01.21

社会安全・警察学研究所では、「性暴力被害者のために何が必要か、何ができるか」と題して、2月17日(月)、ガーデンパレス京都 葵の間(12時45分開場、13時30分開演)において、日本における性暴力に関する研究・専門家の第一人者をお招きしてシンポジウムを開催します。
性暴力に関しては、被害の深刻さとともに、被害が潜在化しやすく支援につながりにくいこと、そして被害が申告されないことで被害者自身の立ち直りにも悪影響が及ぶことが、指摘されています。犯罪被害者の中で最も大きな問題を抱え、様々な機関・団体による支援に向けた取組みが強く求められているといえます。性暴力被害・被害者に関わる様々な立場の実務家等にお集まりいただき、性暴力被害者の抱える問題について認識を共通化し、被害者の支援・被害防止に何が求められるかを改めて考えた上で、他の地域・組織による先端的な取組みを参考にしつつ、それぞれの立場で何が可能なのかを、ご一緒に考えてみたいと思います。

日時 2020年2月17日(月)13:30~17:30
会場 京都ガーデンパレス 葵
(地下鉄丸太町駅から北へ徒歩8分・地下鉄今出川駅から南へ徒歩8分)
申込 事前申込制 ※2月10日(月)締切
入場料 無料
主催 京都産業大学 社会安全・警察学研究所
共催 警察大学校 警察政策研究センター

社会安全・警察学研究所 シンポジウム
「性暴力被害者のために何が必要か、何ができるか」

第1部 基調講演

小西 聖子 氏(武蔵野大学 教授 心理臨床センター長)

「性暴力被害者の現状と課題—精神医学的、心理学的視点から」
私は1993年から犯罪被害者の心理的支援及びその研究に携わってきました。現在は東京の性暴力被害者支援ワンストップセンターと連携した性暴力被害者のトラウマに対する治療を行い、刑事事件や民事事件における被害者の精神鑑定も行っています。また内閣府の女性に対する暴力に関する専門調査会会長を務めてもいます。性暴力被害の深刻さを複数の視点から痛感することが多く、まずはその実情と課題を私の専門を中心としてお話ししたいと思います。

第2部 講演

松浦 賢長 氏(福岡県立大学 理事・教授)

「福岡県性暴力根絶条例の具体化について」
平成31年2月、議員提案により「福岡県性暴力根絶条例」が成立しました。対象を大人まで広げた条例としてはわが国で初となります。被害者支援のみならず、加害者対策、そして学校における教育など、盛り込まれた内容は多岐に渡っています。条文具体化のプロセスは性暴力対策検討会議において議論されているところですが、これらの課題と展望について述べたいと思います。

片岡 笑美子 氏(性暴力救援センター日赤なごや なごやセンター長)

「病院拠点型ワンストップ支援センターの意義—多機関多職種の連携を中心に—」
看護部長・副院長を務め、性暴力被害者支援の講演を機に、病院拠点型の性暴力救援センター日赤なごやなごみを2016年1月開設。性暴力被害者支援看護師として関わりながら多機関多職種連携による性暴力被害者支援体制を整備。現在、県内および全国に病院拠点型ワンストップ支援センター設置拡充に向けたプロジェクトを実施しています。

第3部 パネルディスカッション

コーディネーター
田村 正博(京都産業大学 法学部 教授、京都産業大学 社会安全・警察学研究所長)

パネリスト
赤羽 史子 氏(警察庁長官官房参事官(犯罪被害者等施策担当))
小西 聖子 氏
松浦 賢長 氏
片岡 笑美子 氏
新 恵里(本学 法学部 准教授)
増井 敦(本学 法学部 准教授)

参加申込み方法

お名前・ご所属・役職を明記して、2020年2月10日(月)までに下記アドレスにメールでお申し込みください
会場が定員を超えた場合にのみ、ご連絡を差し上げます(なお、ご提供頂いた個人情報については、本シンポジウムの運営以外の目的では使用いたしません)。
icj-ksu@cc.kyoto-su.ac.jp(社会安全・警察学研究所)

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