タンパク質動態研究所 講演会シリーズ「ようこそ、タンパク質の不思議な世界へ」第1回開催(9月14日)

2019.06.10

むすびわざ館

タンパク質は生命活動を担うもっとも重要な分子です。タンパク質が働く〈場〉が細胞であり、細胞が集まって個体を作ります。タンパク質の働きの異常は、直接個体レベルの病気にもつながり、老化などとも密接な関わりを持っています。
この講演会シリーズでは、タンパク質(分子)、細胞、個体という3つのステージを視野に置きながら、生命活動のおもしろさと、そして、その不思議な世界へ皆さまを招待いたします。

日時 【第1回】
2019年9月14日(土) 14:00~(13:30開場)
場所 京都産業大学 むすびわざ館2Fホール
(京都市下京区中堂寺命婦町1-10)
交通 ※むすびわざ館に駐車場はありません。
公共交通機関をご利用ください。
備考 各回定員400名(事前申込不要・入場無料)

プログラム

<第1部> 講演「細胞って、こんなにおもしろい」

永田 和宏
(タンパク質動態研究所 所長/生命科学部 教授、京都大学名誉教授)

プロフィール
1947年滋賀県生まれ。理学博士(京都大学)。京都大学再生医科学研究所教授などを経て、2010年京都産業大学総合生命科学部初代学部長、2016年京都産業大学タンパク質動態研究所初代所長。朝日歌壇選者、宮中歌会始詠進歌選者を務めるなど、歌人としての活動も知られる。

講演要旨
生命の基本単位は「細胞」であることはみんな知っているのでしょうが、肉眼では見えない小さな細胞が、とんでもなく複雑で巧妙な仕組みを持っていることについては知らない部分のほうが多いものです。生命のもっとも重要な担い手であるタンパク質を中心に、細胞とその集合体である個体との関係を考え、細胞に起こる異常がどのように病気に繋がるのかなどについて、予備知識なしに理解していただけるように話をしたいと思っています。

<第2部> 講演とインタビュー「(あまり)病気をしない暮らし」

仲野 徹 氏
(大阪大学大学院 生命機能研究科、医学系研究科 教授)

プロフィール
1957年 大阪府生まれ。医学博士(大阪大学)。1981年大阪大学医学部医学科卒業、内科医として勤務の後、基礎医学研究の道へ。京都大学医学部講師(本庶研究室)などを経て、2004年から現職。専門は「細胞のつくられ方」。趣味は読書、僻地旅行、義太夫語り。

インタビュアー
永田 和宏、遠藤 斗志也 生命科学部 教授

講演要旨
縁起でもないと思われるかもしれませんが、ひとはみな、いつか病に倒れ、死んでいきます。日本人の死因で上位にあるのは、がんと心血管障害です。がんは、細胞の増殖に関係する遺伝子に異常が生じて、とめどなく細胞が増殖するようになった状態です。また、心血管障害の多くは虚血性梗塞、すなわち、血液がうまく流れなくなって細胞が死んでしまう状態です。基本的に、病気は細胞の異常によって発症することがわかっています。では、がんや梗塞では、細胞にどんな異常が生じているのでしょう。そういったことを解説しながら、できるだけ病気にならないためにどうすればいいのかについてお話いたします。

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