構造生物学研究センター 津下教授と鶴村プロジェクト助教等の論文に対して米国科学アカデミー紀要(PNAS)でCommentary(注釈1)が掲載され評価されました

 2013年2月4日に米国科学アカデミー紀要(PNAS)オンライン版で発表した総合生命科学部、構造生物学研究センターの 津下教授と鶴村プロジェクト助教等の論文「イオタ毒素−アクチン複合体結晶構造解析から示唆されるアルギニンADPリボシル化の反応機構」が、3月12日発刊の米国科学アカデミー紀要で同論文に関連のCommentary として紹介されました。この分野の権威であり、毒素によるアクチンの ADPリボシル化を発見したKlaus Aktories により書かれたコメントは、一連のADPリボシル化複合体の結晶構造解析とそこで提唱したStrain-alleviation model(緊張と緩和モデル)を下記要旨のように評価しています。

補足説明

 注釈1 Commentary: その研究分野の権威により書かれたPNAS掲載論文への卓越したコメント

要旨

 PNASに発表された非常に面白い研究(exciting study)で、鶴村等は異なるADPリボシル化の段階でiota毒素と基質蛋白質であるアクチンとの複合体の構造を明らかにした。著者等の発見は、毒素が引き起こすADPリボシル化の理解だけでなく、様々に働く内在性のADPリボシル化酵素の分子反応の理解につながる事であり、画期的な発見である (The authors’ findings are groundbreaking)。

Jank T, Aktories K.Proc Natl Acad Sci USA. 2013 Mar 1

本論文

Tsurumura T, Tsumori Y, Qiu H, Oda M, Sakurai J, Nagahama M, Tsuge H. Proc Natl Acad Sci USA. 2013 Feb 4

 
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