060611 聴講生・安田信子訳

2006年6月11日付スアラ・ムルデカ紙より

震災後、市民経済の復興が必要

ジョクジャカルタ発、サイバーニュース。物理的にも経済的にも復興の時期であることを認識して、ジョクジャカルタ特別州と中部ジャワ州の地震被災市民は、緊急援助段階後の優先支援を受けるべきである。
ドンペット・ドゥアファ(D.D.)は伝統的な市場を民衆経済の活動拠点として再び甦らせようとしている。そのひとつが、伝統的な市場で商売を行うスペースとして、カフェテントを寄付するというものだ。


D.D.の当初の目標は、バントゥルのニトゥン市場に最低10張りのテントを設置することだった。商人の活動は西部インドネシア時間の午前五時ごろに始まるため、テントの設置は夜明けの礼拝のあとに行うと決まった。「わあ、夜明けの攻撃みたい」とD.D.のボランティアは熱心だった。


バントゥルのドンクラン交差点の付近にあるD.D.本部から、「市場作戦」チームは明け方の4時から活動をした。残念なことに、D.D.は、ニトゥン市場に同様のテントをより早くひろげたジョクジャカルタ特別州商業局に負けた。用意された用地では、もうそれ以上のテントを張ることができなかったのだ。


作戦は、ニトゥン市場から5kmのところにあるバントゥル中央市場へと移された。テント一張りを設置したとき、夜が明けた。問題は、テント寄与の対象となるバントゥル市場の果物商人が、自分の商売の場所を市場の駐車場の真ん前にあるバントゥル幹線道路の道端から移動させたがらないことだった。
D.D.のテントのサイズは3m×3m だが、商売人が望む場所に無理に設置すると、路肩を占領する。


地元の自治体警備員や市場管理者との間で問題を引き起こしたくないので、D.D.はバントゥル市場でのテント設営を中止することに決定した。
D.D.のスナルヨ・アドヒアトモコさんは、テント設置のための代替地がないことから絶望しそうになった。緊急の会議が開かれ、ジョクジャカルタ特別州で最大のギワンガン中央市場にテントを張る可能性を含め、いろいろな案が検討された。
「ジュジュラン市場はもっと必要性が高い。ワーゲ、パヒング、レギの日にしか市場が開かれないとしても。」とボランティアの一人は言った。


伝統的に、ジョクジャカルタ特別州と中部ジャワ州における市場の活動は、たしかに(レギ、パヒング、ポン、ワーゲ、クリウォンの)五曜に分ける市場カレンダー方式に従っている。例えば、バントゥル市場はクリウォンの日に活動の頂点に達する。


(2006年7月1日、聴講生・安田信子訳)

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