京都産業大学創立50周年記念事業シンポジウム「若泉敬先生の再発見−沖縄返還交渉と日本の未来−」開催
プログラム
開会 | |
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開会の挨拶 | 大城光正(京都産業大学学長) |
基調講演 | 講演者 佐伯浩明氏(ジャーナリスト、元産経新聞政治部編集委員) 「沖縄返還交渉と日米関係の一側面(若泉敬先生を偲ぶ)」 |
パネルディスカッション | |
発題者 | 西原正氏(一般財団法人 平和・安全保障研究所理事長、元防衛大学校長) 「日本の安保政策の形成と若泉敬先生」 東郷和彦(京都産業大学世界問題研究所長) 「日米交渉外交官としての若泉敬先生」 吉村信二氏(京都産業大学 卒業生) 「京都産業大学における若泉敬先生」 司会 所功氏(京都産業大学名誉教授、公益財団法人モラロジー研究所教授) 「講演者と発題者の相互討論!」 |
発表概要
本シンポジウムは京都産業大学の創立50周年記念事業の一環として執り行われたものであり、故若泉敬先生の遺品も保管されている麗澤大学の廣池千九郎記念講堂で開催された。
大城光正学長の開会挨拶を皮切りに、佐伯氏が基調講演を行った。佐伯氏は若泉先生の経歴を振り返りながら、そこに若泉先生の憲法観・歴史観・人間観などを見出し、そういった若泉先生の考え方がどのような現代的意義を持つのかということについての考察を行った。
その後のパネルディスカッションにおいて、西原氏は、若泉先生が送られてきた大学時代から防衛研修教官時代に培われた安全保障観が、後の国際政治学者としての若泉敬をどのような影響を与えたのか、ということについて報告した。本学世界問題研究所長である東郷は、外交官としての若泉敬を、同じく外交官であった東郷文彦と、それぞれの遺した文献をもとに比較検証することで、当時の両者の沖縄返還交渉における核問題に対する認識の違いと共通性を論じた。最後に吉村氏は、学生時代の恩師である若泉先生を回顧しながら、若泉先生が語っておられたメッセージを引き合いに出し、若泉先生の内面に迫る報告を行われた。
基調講演と3名のパネリストの報告をもとに、所氏が司会を務め、パネルディスカッションが行われた。一般参加者からの質問にも応える形で行われ、シンポジウムは盛会の内に幕を閉じた。
※なお、本シンポジウムの内容については、世界問題研究所の2015年度の紀要に掲載される予定である。
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基調講演(佐伯先生)
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司会をされる所先生
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パネルディスカッションの様子