台湾の研究者訪問団との意見交換会

日時 2013年11月16日(土) 10:00〜12:00
場所 京都産業大学 むすびわざ館4階会議室

参加者

蔡政文(財団法人国家政策研究基金会) 東郷和彦(世界問題研究所所長)
張孟湧(財団法人国家政策研究基金会) 溝部英章(法学部教授)
鄭子真(中国文化大学) 滝田 豪(法学部准教授)
王順文(中国文化大学)
蔡季廷(国立台湾大学)

報告の概要

 蔡所長から、今回日本にうかがい、現時点での日本の各界の日台関係に関する意見をうかがい、今後の日台関係のありかたについて考える糧としたいとして、研究基金の役割などについての説明が行われた。

 これに対し東郷所長より以下の趣旨の挨拶があり、以後活発な質疑が行われた。

  1. 御来訪を歓迎する。近年日台関係が様々な形で進展していることをうれしく思う。日本人の台湾に対する感情は、非常に親密なものがあると思うし、3・11における台湾国民からの支援も桁違いのものがあり、皆深く感謝している。
  2. もちろん東アジアの安全保障は現在緊張状況にあることは誰も否定できない。日本に関して言えば、2012年の9月からそれまでとは次元の違う緊張状況が発生し、今日に至っている。安倍政権は、抑止と対話の両方の政策をとりながらこれに対応している。
  3. 台湾との関係では、そういう難しい状況の中で、馬総統が「交渉による解決」を呼び掛けている趣旨に私は賛成だし,また、積年の懸案だった日台漁業の枠組みができたことも、大変よいニュースだと思う。
  4. 今後は更に経済面での日台関係の関係発展が重要であり、特に両岸関係が両岸経済協力枠組協定(ECFA)によって進展している以上、日台間でもこのような枠組みがあっておかしくないと思う。大きな枠組みを作ることが難しいなら、個別の合意を積み重ねるのも賢明な知恵だと思う。
  5. いずれにせよ、日台間では学者や経済人の間の民間による積極的な意見交換や協力は大切な意味を持つと思う。今後ともよろしくお願いしたい。
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