第4回研究会「中国の他国との関係はゼロサムか非ゼロサムか」
報告者 | 岑 智偉(経済学部准教授) |
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開催場所 | 第2研究室棟第1会議室 |
開催日時 | 2011年7月27日(水)15:00〜18:00 |
報告の概要
経済学部の岑智偉氏に「中国の他国との関係はゼロサムか非ゼロサムか」と題して報告していただきました。まず、近年の中国経済成長に対する様々な評価が紹介された上で、経済的影響と政治的関係性を分けて考えることの必要性が説かれました。また、ゼロサム的な分析がしばしば政治的バッシングに利用される傾向があるのではないかという視点から、日本もかつては似たような「バッシング」を受けた経験を持つ点が指摘されました。次に、日中関係においては非ゼロサム的側面が強いことが様々なデータによって確認されました。最後に、世界情勢がWestern Worldから中国時代に移り変わっているのかという非常に興味深い問いかけがなされました。