第3回研究会「福島第一原発事故の意味とその影響:今後の原子力開発利用考察の視点」

報告者 田中隆則(財団法人エネルギー総合工学研究所・原子力工学センター長)
開催場所 第2研究室棟第1会議室
開催日時 2011年6月22日(水)15:00〜18:00

報告の概要

 財団法人エネルギー総合工学研究所・原子力工学センター長の田中隆則氏にお越しいただき、福島第一原発事故の意味、そして今後の原子力開発について講演をしていただきました。まず、原子力開発利用の歴史と国際的な枠組み・条約が触れられ、原子力関連事故を経験する毎にその枠組みが改善されてきた点が明らかにされました。次に、原子力への期待が高まっていた中で福島第一原発事故が起きたこと、および1号機〜4号機の状態とそれへの対策内容がどのような経緯を辿ってきているのかが説明されました。事故の教訓として、防護・対策に関する様々な制度・システムを強化し情報提供を徹底すること、現実を反映するようこれまでの「想定」の仕方を変革していく必要性が論じられました。最後に、原子力利用には廃棄物処理の問題、新エネルギーには経済的実現性などそれぞれの課題が残っていることが確認されました。

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