第5回講座「ファシリテータとして活躍する。」

日時 2014年12月24日(水) 13:30〜16:30
場所 京都産業大学 4H演習室(4号館3階)
参加者 16名
テーマ

 本日はクリスマスイブ。キラキラの装飾が街を華やかにしている中、キャンパス内では一切クリスマスの雰囲気は感じられない。いつもと変わらぬキャンパスを通り、私は4号館3階4H演習室へと向かった。私は教室に着き次第、会場のセッティングを行った。教室の半分は机もイスもないフリースペース、もう半分は机とイスのセットを並べたワークスペース。

 定刻の13時半。いつもより少し参加者の集まりが悪かったため、恒例の中西さんからの挨拶の前に本日のメインプログラムでもある「アイスブレイク」を披露する順番を決めた。
 10分後、中西さんから本日の流れの説明があった。早速、先週各グループで考えた「アイスブレイク」を実際にみんなで体験した。アイスブレイクは15分程度のもので、それぞれのシチュエーションに合わせたものを考えた。

「グループ名」・シチュエーション紹介

  1. 「いきもの愛好会」…1年生初回授業向け、相手のことを知ろう。
  2. 「KIXから飛びたとう」…新入生向け、初々しい感じ。
  3. 「ばかうけ」…初対面向け、深い話をする予定。
  4. 「ポテトまるまるサラダボール」…ゼミ向け、既に知っているコミュニティの中での新しい発見をする。
  5. 「Les bleus(レ・ブルー)」…新入生歓迎会(お花見)、お昼ご飯を食べれる関係に。

沢山のアイデアが詰まったオリジナルワークショップを体験中。

① いきもの愛好会チーム【いきもの図鑑】

 私のグループがまさかのトップバッターとなった。あげぱんとJKと考えたアイスブレイクはジェスチャーゲームを取り入れた、1年生初回授業向けの自己紹介ワークである。まず、自分を「いきもの」に例えると何かを考え、チーム対抗戦で自分たちが考えた「いきもの」をジェスチャーして当てるゲームを行った。盛り上がったところで、チームごとに座り、名前・学部・ナゼその「いきもの」にしたのかを発表し自己紹介を行った。珍しい「いきもの」を考える人もいて、その「いきもの」をジェスチャーで表すのはとても難しく苦戦している人もいた。開発者として、とりあえずスムーズにワークが終了してホッとしたのが正直な感想だ。

② KIXから飛びたとう【行ってみたい国はどーこだ?】

 次のチームは、初々しい新入生向けのワーク。まずはA4白紙に「行きたい国・場所」、「名前」、「行きたい国・場所に関するキーワード」記入した。スクリーンに映し出されたのはエリア分けされた世界地図であった。それぞれ書いた「行きたい国・場所」に該当するエリアごとに移動した。そして近くにいる人とペアになり、書いた内容を自己紹介するというワークであった。グループ分けが、今まで体験したことのない方法で、海外に興味がある私にとってはワクワクするような楽しい時間であった。

③ ばかうけチーム【連想ゲーム】

 次のチームは、シチュエーションも含め、自分たちでやってみたいものを自由に考えるアイスブレイクであった。考えられたのは、初対面向けのワークであった。付箋紙が配られ、お題に対して答えを書くという方法で行われた。今回出されたお題は「名前」、「緑と言えば何か」、「今年購入した1番高い物は?」お題ごとにグループで書いた答えを共有していくものである。今回は時間制限があったため3つのみの出題であったが、お題は出題されるごとに、どんどん深い話へ進むように構成されているとのことであった。

④ ポテトまるまるサラダボール【暴け!○○シンキング!】

 10分間の休憩を挟み、次のチームのワークが行われた。ゼミ向けのアイスブレイクで、既に知っているコミュニティの中での新しい発見を目的に行われた。A4白紙に「あなたがこれから挑戦したいこと」を書き、グループで連想ゲームを行った。書いた内容はそのまま伝えず、それを連想させるワードやキーワードを伝え、グループの人に分かってもらうように伝え、グループの人が当てるというゲームであった。自分の書いた内容を連想させるワードを考えるのは少し難しかったが、グループのみんなに分かってもらえ、短時間で達成感を味わうことが出来た。

⑤ Les bleus(レ・ブルー)【Renko!n】

 いよいよ最後のチームとなった。最後のチームはサークルの新入生歓迎会(お花見)向けアイスブレイクであった。真ん中とその周りに5つ円が描かれているレンコンの断面図が描かれたワークシートが配られ説明が行われた。1チーム3〜4人で5チーム作り、1人は先輩役でグループをまとめる人、他の人は新入生役となった。チームで共通点を探し、共通することがあればレンコンの穴に共通点とそのカテゴリーを記入していくというものである。真ん中の穴にはメンバー全員の名前を記入した。初めてのメンバーで共通点を見つけ出すのは難しかったが、先輩役の進行に助けられチームの共通点を見つけることが出来た。1つ共通点が見つかると盛り上がり、エンジンがかかったかのように次の共通点を探し出せた。グループでどんな共通点があったのかを全体で発表し、共有を行った。

各グループで、オリジナルワークショップのふりかえり。

ふりかえり

 16時10分から、事前に配られていた3色の付箋紙に良かった点・改善点などを書き、チームごとのアイスブレイクのふりかえりを行った。【青…良かった点、赤…改善点、黄…自分のチームの感想】各自が書いた付箋紙をそれぞれのチームに渡し、チームごとに座って付箋紙の意見(フィードバック)を参考に15分間ふりかえりを行った。

 今回のファシラボ講座の集大成でもあるアイスブレイクの企画・運営を行い、みんなが今まで学んできたことや発想・アイデアが詰まったアイスブレイクが出来上がっていた。
 『これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず』孔子の『論語』に書かれているもので、「よく知る人もそれを好む人には勝てない、好む人もそれを楽しむ人には勝てない。」と大谷さんから伝えられた。そして、鬼塚先生からはアイスブレイクを設計する時に大切なこととして① 属性、② イベント、③ 価値観の3つ挙げられ、その3つをブレンドしてデザインするのがポイントであるとまとめられた。

 こうして全5回に渡るファシラボ講座は幕を閉じた。

以上
作成:中尾麻衣(F工房)

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