【情報理工学部】<共創チャレンジプログラム活動報告#8>第20回日本感性工学会春季大会に関するフォーラムにて発表

2025.05.28

本活動は会話が楽しくなるように支援するシステムを構築し、well-beingを高めることを目標にスタートしました。well-beingとは、心身の健康や幸福感、生活の質が高い状態を指します。このシステムの構築のために、「システムがどのタイミングで介入するか」と「システムがどのような方法で支援するか」を明らかにする必要があります。
本プログラムでは、介入タイミングを明らかにするための足がかりとして、目標会話というものを設定し、その会話に添えているかを会話の印象から推定するための研究を行い、その成果を2025 年3月5日(水)~3月7日(金)に開催の第20回日本感性工学会春季大会で発表することを目指して活動を行いました。
本プログラムでは活動の指揮、スケジュール調整を池田 幸之介さん(先端情報学研究科博士前期課程・1年次)が担当し、データ処理に必要なプログラム作成および会話の評価作業を上野 浩大さん(情報理工学部・4年次)、中井 晋平さん(情報理工学部・3年次)、野村 碧斗さん(情報理工学部・3年次)が担当しました。

活動に際して苦労した点・ 失敗した点など

会話支援をするために既存の会話音声の印象評価を行いました。その際に用いる評価項目の選定、基準の作成に苦労しました。また、印象評価作業はとても時間がかかるもので、それと並行してプログラム作成も行ったため、スケジュール管理も苦労しました。

活動に際して工夫した点 ・良かった点

役割分担を行い、プログラム作成を分担して行いました。また、学会で発表を行い、同じwell-beingを高めることを目指した方々のフィードバック、意見交流を行うことができ、良い経験となりました。

活動や発表を通して成長を感じた点

池田 幸之介さん(先端情報学研究科博士前期課程・1年次)

後輩にやってほしいことをどのようにお願いするのか、誰にどれだけの量をお願いするのかを考え、行動することができるようになりました。また、自分だけでなく、プロジェクト全体のスケジュール管理を行うことができ、グループ活動の基礎能力を得ることができたと感じています。

上野 浩大さん(情報理工学部・4年次)

この活動を通じて、チームで動くことの大変さを感じました。
プログラム作成では、担当箇所の割り振り、進捗管理を先輩が行っていました。私にはまだそのような管理能力が足りないと感じた一方で、メンバーと相談しながら進める中で、協力する力は以前より成長したと感じています。
今後はさらに管理する力も身につけていければ良いと思います。

中井 晋平さん(情報理工学部・3年次)

プログラム作成の機会があり、先輩の指示書通りに制作を行っていました。
その中で発生したエラーについて、自力では解決できませんでしたが、先輩のサポートを受けて無事に解決することができました。
この経験を通して、自分の実力がまだ先輩には及ばないことを痛感し、もっと勉強して力をつけたいと強く感じました。

野村 碧斗さん(情報理工学部・3年次)

活動内でプログラム作成の機会がありました。先輩からプログラムの指示書をもらい、それを見ながら作成していましたが、自分の知識不足で作業が滞っていました。そこで先輩に相談に乗ってもらい、完成させることができました。先輩に教えてもらいながらプログラムを書くことで今まで自分にはなかった知識を得ることができ、成長できたと感じました。

今後の展望について

今回の発表では会話支援を行うタイミングを調査しました。今後はより良い介入タイミングを見つけるために能動的推論というものを取り入れようとしています。
また、まだ手付かずである会話支援をどのような方法で行うかに関しても調査していきたいと考えています。

後輩に向けたメッセージ

池田 幸之介さん(先端情報学研究科博士前期課程・1年次)

年齢の垣根をこえた活動ができる本プログラムは、その性質ゆえに様々な経験や発見を得ることができ、プラスの影響を与えるに違いありません。ぜひ勇気を出して先輩に関わりに行ってみてください。

上野 浩大さん(情報理工学部・4年次)

チームやグループで活動をする機会が多くなっていくと思います。
最初は友人や親しい人と一緒に何かを作ることに挑戦するととても良い学びが得られると思います。

中井 晋平さん(情報理工学部・3年次)

研究テーマを、無理に社会貢献を意識したものに設定するのではなく、自分の「好き」や「興味」を出発点に考えてみるのが良いと思います。
実際に、趣味や関心をもとにテーマを選んだ先輩たちは、発表のときにとても楽しそうに見えました。
自分自身がワクワクできるテーマに取り組むことで、より充実した時間を過ごせると思います。

野村 碧斗さん(情報理工学部・3年次)

学会は堅苦しいイメージがあるかもしれませんが思っているほど堅苦しくありません。
発表は色々な研究や考え方があって刺激的ですので、もし学会に参加する機会がある人は参加してみてはいかがでしょうか。

活動概要

チーム名 会話支援プロジェクト
メンバー※ 先端情報学研究科博士前期課程1年次 池田 幸之介さん
情報理工学部4年次 上野 浩大さん
情報理工学部3年次 中井 晋平さん
情報理工学部3年次 野村 碧斗さん
アドバイザー教員 情報理工学部 荻野 晃大 教授
イベント名 第20回日本感性工学会春季大会
開催日程 2025年3月5日(水)~3月7日(金)
開催場所 京都工芸繊維大学
(京都府京都市左京区松ヶ崎橋上町)
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※年次・所属は発表時のものです。

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