【情報理工学部】<共創チャレンジプログラム活動報告#6>DEIM2025 第17回データ⼯学と情報マネジメントに関するフォーラムにて発表

2025.05.09

健康維持のための適度な運動は重要です。しかし、時間的制約や心理的負担から運動を継続して続けられる人は少なく、運動不足は社会的な問題となっています。そのため、本活動では、ユーザの歩行可能時間を考慮しつつ、ポジティブなエリアを通る経路推薦手法の提案および開発に取り組んでいます。

今回、小西 侑樹さん(先端情報学研究科博士前期課程・2年次)と田中 梨沙さん(情報理工学部・3年次)の結成した「隙間時間ルート推薦開発チーム」は,2025年2月27日(木)〜3月1日(土)と3月3日(月)〜3月4日(火)に開催されたDEIM2025 第17回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(第23回日本データベース学会年次大会)に参加し、9月から開始した研究活動の成果報告を行いました。

本フォーラムはデータ工学分野では国内最大規模になるものであり、約840名が参加し、430件以上の論文発表が行われました。前半の3日間はオンラインでの口頭発表セッション、後半の2日間は福岡国際会議場にてインタラクティブセッション(ポスター発表)のハイブリッド形式で開催されました。

活動に際して苦労した点・ 失敗した点など

従来のルート推薦の研究と比較した際のセールスポイント(新規性・独創性)をどう持たせるか、どのように実現できるかを議論・調査する点に苦労しました。経路上のどのようなポイントがポジティブといえるかをシステム構築前の事前調査として実施しましたが、質問内容について繰り返し議論を行いました。
また、活動内容ができる限り伝わるような発表スライド・ポスターの作成・発表方法についても繰り返し修正を行いました。

活動に際して工夫した点 ・良かった点

週に1回、教授やチームメンバーとのミーティングを行うことで、進捗度合いや疑問点、現在の状況や課題を共有し、議論を行った点です。
多角的・客観的な意見をもらえたことで研究のクオリティを上げることもでき、チームメンバーに状況報告をすることも発表の練習になっていたのだと感じました。

活動や発表を通して成長を感じた点

本活動は、後輩が主体となって動いていたため、先輩の立場からは、後輩が困った際に手助けできるよう事前に情報を収集し、細かいコミュニケーションを取るように努めていました。また、問題が発生した際は、すぐに解決策を提示するのではなく、考えてもらうために筋道を立ててアドバイスを行い、自分で解決策を見つけられるようにサポートしました。このように他者をサポートすることを通じて自分自身のコミュニケーション能力やサポート力、問題解決力も向上したと感じています。

後輩の立場からは、周囲の人々の意見を積極的に取り入れ、柔軟に対応する力が向上した点に成長を感じました。特にアンケート調査の過程では、フィードバックを受けて迅速に改善策を実施することで、より良い研究活動を行うことができました。この経験を通じて、自分が主体的に行動し、他者の意見を柔軟に反映させることの重要性を学びました。

今後の展望について

今後はDEIM2025で報告した事前調査の内容を踏まえて、ポジティブに感じるポジティブ・ネガティブなエリアの算出法の検討およびシステムの構築に取り組みます。

後輩に向けたメッセージ

この半年間で身につけた経験はとても大きいと思います。これからの研究活動でも壁にぶつかったりして停滞するタイミングもあるとは思いますが、これらの経験を糧に乗り越えていって下さい。
また、研究は1人で行うものではありません。チームメンバーを頼り、協力してより良いものにしていって下さい。応援しています。
チーム代表者の小西さん(写真左)
発表を行う田中さん(写真左)

活動概要

チーム名 隙間時間ルート推薦開発チーム
メンバー 先端情報学研究科博士前期課程 2年次 小西 侑樹さん
情報理工学部 3年次 田中 梨沙さん
アドバイザー教員 情報理工学部 中島 伸介 教授
イベント名 DEIM2025 第17回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(第23回日本データベース学会年次大会)
開催日程 2025年2月27日〜3月1日(オンライン)
3月3日~4日(オンサイト)
開催場所 福岡国際会議場
(福岡県福岡市博多区石城町2-1)
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