【情報理工学部】<共創チャレンジプログラム活動報告#4>INTERACTION 2025にて発表

2025.05.08

張 浩東さん(先端情報学研究科博士前期課程・1年次)、サイ カンウさん(情報理工学部・3年次)、淺野 友嗣さん(情報理工学部・2年次)の3名は、INTERACTION 2025での発表に向けてチームを結成し、筋電位のリアルタイム可視化を用いた筋肉トレーニング支援システムの開発を行いました。

張さんは筋トレ支援システムの土台の開発、実験の設計と進行を統括して、被験者実験によるデータの収集・分析を行いました。サイさんは筋肉トレーニングのアドバイザー(国際資格保有)として実験の補助を担当し、筋肉トレーニングに関する専門的知識を提供しました。また、実験協力者の姿勢確認や安全面への配慮、筋肉に関する専門的なアドバイスを提供しました。淺野さんは筋電センサーとシステム間のBluetooth通信の最適化を担当し、リアルタイムにおいて安定的なデータの取得と効率的な処理を改善しました。

本プログラムでは、特に筋肉トレーニング初学者がトレーニング時に無意識に使いがちな代償筋の使用をいかに抑制するかという点に着目し、効果的なフィードバック手法や、対象筋の活動をリアルタイムに視覚提示する手法について議論を展開しました。

活動に際して苦労した点・ 失敗した点など

事前に計画を十分に確立していなかったため、スケジュール管理が不十分となりました。また、メンバーそれぞれが自身の作業に集中するあまり、コミュニケーションが十分に取れなかった部分もありました。その結果、チームとしての連携がうまく機能せず、作業全体の進行に大きな遅れが生じてしまったことが反省点です。

活動に際して工夫した点 ・良かった点

コミュニケーションが十分ではないこともありましたが、メンバーそれぞれが自身の知識やスキルを積極的に共有しながら、互いに学び合い、成長を促す関係性を構築できたことが良かった点として挙げられます。

活動や発表を通して成長を感じた点

先輩の立場からは、研究プロジェクトのリーダーとして、チームに方向性を明確に示したり、メンバー同士の連携を円滑にするところに困難を感じました。この気づきは、リーダーシップを意識した行動の重要性を再認識する良い経験となりました。

後輩の立場からは、研究の進め方やデータの扱い方について、実践を通じて多くのことを学ぶことができました。今後自分たちが研究と向き合う際には、今回得た経験を活かし、より自主的かつ計画的に取り組んでいきたいと考えています。

今後の展望について

誇張された情報が視覚的に提示された際に、人間はその情報の核を理解し、それに基づいて理性的な行動を取れるかについて探求していきます。具体的には、表面筋電位(EMG)データを意図的に誇張・変形処理をした上で視覚的フィードバックとして提示される際に、ユーザがその情報を認識し、自身の行動を即時に調整するまでのプロセスを調査します。我々の提案手法である可視化によって、情報を正しく理解してもらうだけではなく、情報を受け取ったユーザの主体的な行動を促すといった価値を創造することができると考えています。

後輩に向けたメッセージ

困りごとは一人で抱え込まず、周囲と関わりながら柔軟に取り組む姿勢が大切です。周りの“資源”を如何に有効活用できるかは、個人の成長に大きく影響すると思います。すなわち、何かに取り組むときには、ただタスクをこなすだけでなく、自ら成長のきっかけを見つけにいく姿勢が重要だと思います。

活動概要

チーム名 健康のためのトレーニングしましょう
メンバー※ 先端情報学研究科博士前期課程1年次 張 浩東さん
情報理工学部3年次 サイ カンウさん
情報理工学部2年次 淺野 友嗣さん
アドバイザー教員 情報理工学部 棟方 渚 准教授
イベント名 INTERACTION 2025
開催日程 2025年3月2日~3月4日
開催場所 学術総合センター内 一橋記念講堂
(東京都千代田区一ツ橋2丁目1-2 学術総合センタ 2F)
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※年次・所属は発表時のものです。

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