【情報理工学部】コロキウム(談話会)を開催しました

情報理工学部 林原 尚浩教授が、2022年9月から2023年8月の1年間、スイス・ヌーシャテルにあるヌーシャテル大学(Universitē de Neuchâtel)において、在外研究を行いました。

今回、2023年12月27日(水)にコロキウムを開催し、スイス滞在中の在外研究についての説明や、スイスでの生活について、写真を交えながら報告いただきました。コロキウムは対面およびオンラインによるハイブリッド形式で開催し、約40人の教職員および学生が参加しました。

講演概要

講演者:林原 尚浩 教授(京都産業大学 情報理工学部)

題目:「スイス・ヌーシャテル大学での在外研究」についての報告

2022年9月から2023年8月の期間にスイス・ヌーシャテル大学にて行った在外研究について説明した。現在のコンピュータシステムは重要な社会インフラである一方で多くの深刻なセキュリティ面での問題を抱えている。在外研究期間ではProof-of-Stake(PoS)ベースのブロックチェーンで問題となっているリーダ選挙のセキュリティ面での改善を目的としてTrusted Execution Environment(TEE)を用いた秘密リーダ選挙の設計と実装を行った。本研究の提案手法はハードウェアと協調型の実装であるためソフトウェアによる暗号化処理に比べて高速であり、既存のネットワークサービスに統合してもレイテンシの低下を最小限に抑え、マルウェアなどの多様な脅威に対して実行中のデータを保護することができる。

本講演ではさらにスイスの大学事情、住宅事情、滞在許可や海外での育児などの生活面の様子についても実体験を交えて説明した。

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