2024年12月5日（木）～12月6日（金）の日程で行われた国際ワークショップ 「2024 International Workshop on Smart Info-Media Systems in Asia (SISA2024)」にて、先端情報学研究科 博士前期課程2年次の池杉 柊哉さん（川村研究室）の発表論文「Transmission of Sound Waves with Embedded Multi-Column Images」、博士前期課程1年次の西村 沙恵さん（川村研究室）の発表論文「Acoustic Mixed Reality Using Extracted Clapping Sound as BRIR」が、SISA2024 Student Paper AwardsのSelected Papersに選出され、表彰されました。
国際ワークショップSISAでは、毎年、学生が第1著者である論文から、5件程度の優秀な論文を選出し表彰しています。

Transmission of Sound Waves with Embedded Multi-Column Images（複数列画像を埋め込んだ音声の伝送）

• 池杉 柊哉（先端情報学研究科博士前期課程2年次）
• 川村 新（情報理工学部 教授）

本論文では、音声への画像埋め込み手法とその伝送システムを提案した。提案法では、人間が知覚しにくい高周波数帯域に画像を埋め込み、さらに伝送時間を短縮するために、画像の複数列を重ねて伝送する。

Acoustic Mixed Reality Using Extracted Clapping Sound as BRIR（抽出した拍手音をBRIRとして利用した音響複合現実）

• 西村 沙恵（先端情報学研究科博士前期課程1年次）
• 川村 新（情報理工学部 教授）

本論文では、拍手音を利用して音響複合現実(音響MR)を実現する手法を提案した。拍手音をインパルス信号として近似すると、両耳に到達する観測信号は、音源から両耳までのインパルス応答(BRIR)に対応する。この近似BRIRを任意の音源と畳み込むことで、室内音響特性を含んだ3次元音響信号を生成することができる。

• 2024 International Workshop on Smart Info-Media Systems in Asia (SISA2024)
• SISA2024 Student Paper Awards