講演会「江戸時代の『源氏物語』ー江戸の庶民は『源氏物語』をどのように読んだのかー」を開催しました
2024.12.16
2024年11月23日(土)むすびわざ館ホールにて、雲岡 梓 氏(本学文化学部准教授)による講演会「江戸時代の『源氏物語』ー江戸の庶民は『源氏物語』をどのように読んだのかー」を開催しました。


講演会では「桐壺」や「帚木」の巻を『源氏物語湖月抄』、与謝野晶子訳、瀬戸内寂聴訳、梅翁『若草源氏物語』、『新編 日本古典文学全集 源氏物語』など江戸時代の注釈本や各時代の訳本を読み、比較をしました。さらに、江戸時代に流行した柳亭種彦『偽紫田舎源氏』を取り上げ、物語のパロディ化について解説されました。
また『源氏物語』五十四帖全てを読破することは大変難しく、人間関係や内容が複雑になる「須磨」巻のあたりで読者が挫折することを、政治的失脚をして須磨にて隠遁生活を送る光源氏にかけて「須磨帰り」と呼ぶなどの説明をされました。
参加者からは「現代語訳の比較が興味深かった。須磨帰りを乗り越えて読み進めたい。」、「古典文学は必要なものだと実感した。」などの感想が寄せられました。
また『源氏物語』五十四帖全てを読破することは大変難しく、人間関係や内容が複雑になる「須磨」巻のあたりで読者が挫折することを、政治的失脚をして須磨にて隠遁生活を送る光源氏にかけて「須磨帰り」と呼ぶなどの説明をされました。
参加者からは「現代語訳の比較が興味深かった。須磨帰りを乗り越えて読み進めたい。」、「古典文学は必要なものだと実感した。」などの感想が寄せられました。