講演会「『源氏物語』をよむ・みる・あそぶ —葵、賢木の巻を中心に—」を開催しました
2024.12.09
2024年10月26日(土)むすびわざ館ホールにて、2024(令和6)年度 特別展の関連イベントとして、家塚 智子 氏(宇治市源氏物語ミュージアム 館長)を講師に迎え、講演会「『源氏物語』をよむ・みる・あそぶ —葵、賢木の巻を中心に—」を開催しました。
講演会では、まず『源氏物語』の作者 紫式部について『紫式部日記』などを取り上げてお話され、『源氏物語』五十四帖のあらすじを紹介されました。そして五十四帖の中から、賀茂祭にて葵の上と六条御息所の間でいさかい(車争い)が起こる「葵」(巻9)、六条御息所が斎宮に選ばれた娘とともに伊勢へと発つ「賢木」(巻10)を取り上げられました。この斎宮については、特別展に出展した京都市指定文化財 墨書土器「斎宮」、「斎雑所」や秋好中宮のモデルとなったといわれる徽子女王を上げて説明されました。そして『源氏物語』が源氏絵をはじめ、能や美術工芸品、漫画などを通して後世に広がったこと、『源氏物語』で「あそぶ」ことをお話されました。
参加者からは『源氏物語』の素晴らしさを再認識した、『源氏物語』を「よむ」ことから始めて「あそび」に至ることができればより一層興味が深まる、などの感想が寄せられました。

