新学長に在間 敬子教授が就任

2024.10.01

京都産業大学では、黒坂 光教授が2020(令和2)年10月1日から学長を務めてまいりましたが、2024(令和6)年9月末をもって任期満了に伴い2024年10月1日から在間 敬子教授が就任いたしました。

在間 敬子 学長からのご挨拶

気候変動による災害、紛争、貧困・格差の拡大など、複雑で多様な問題が頻発する現代社会において、課題に向き合う見識と適応力を備えた人材が一層求められています。本学が教育目標とするのは、豊かな教養と専門知識・技能を身につけ、高い倫理観を備え、国内外の複雑な課題に的確に対応し、持続可能な社会の実現に貢献できる人材の育成です。そのために、本学は、一拠点総合大学としての利点を最大限に生かし、学部や学問分野の壁を越えた教育プログラムを提供しています。また、高い研究力を活かし、特色ある大学院教育プログラムを展開しています。
 さらに、本学は2015年に、積極的に取り組むべき中長期の施策として「神山STYLE 2030」を策定しました。5年間の「改革期」を経て、2021年度から「発展期」、2026年度から「充実期」に向かいます。2015年から約10年を経た現在、テクノロジーや社会情勢は大きく変化しています。これまでの改革・施策を踏まえつつ、技術や社会の変化に対応すべく、新たな活動にも着手いたします。
これから本学で特に推進したいと考えている3つのポイントを挙げます。

【3つのポイント】

  • AIやDX技術を教育に活用することです。これにより、学生が未来の課題に立ち向かう力を養うことができると考えます。特に急速に発展している生成AIについては、スキルだけではなく、それ以上に、分析や結果の正確さや倫理的な適切性を判断できる力が必要です。そこで本学では、生成AIを用いた適切で実践的な学びを推進します。
  • 大学のオープン化を進め、人材交流やイノベーションを生み出すことです。たとえば、地域や企業との連携を強化し、学生に実践的な学びの場を、さらに提供したいと考えています。研究活動においても、学内外の人材交流や共同研究をさらに推進し、オープン・イノベーションの創出につなげます。
  • ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DE & I)やカーボンニュートラルなどの取り組みです。本学は、2023年度に、従来のダイバーシティ推進活動を発展させてDE & I推進の行動計画を策定しました。また、2024年9月に本学はカーボンニュートラル宣言を行いました。それらに基づき、今後もより一層、主体的に率先して、先進的な大学にふさわしい活動に取り組みます。
AIやDX技術の活用、大学のオープン化の促進、さらなる研究推進、DE & Iとサステナビリティといった新たな取り組みは、教育目標とする人材の育成にも資するものと考えます。従来の活動を踏まえつつ、「発想を変え、仕組みをつくり、新たなステージへ」と進め、幸福感ある大学づくりに邁進いたします。
学びが多い、成長できる、ホッとできる、面白い、ワクワクするといった幸福感あふれる場を、教職員、学生、保護者や卒業生はじめステークホルダーの皆様と一緒につくりたいと考えています。皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
どうぞよろしくお願いいたします。

2024年10月1日
京都産業大学
学長 在間 敬子

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