AI時代を支えるプログラムの安心・安全を目指して
「令和6年度 文部科学大臣表彰」受賞記念シンポジウム開催

2024.07.02

京都産業大学 理学部 数理科学科の勝股 審也 教授が「来るべき情報技術の社会的信頼を担う数理的ソフトウェア研究」の業績が認められ、「令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)」を受賞しました。この研究成果の意義を広く知っていただくとともに、今後のAI時代の可能性や発展性について共に考えることを目的として、キャンパスプラザ京都にて受賞記念シンポジウムを開催します。
【本件のポイント】

  • 近年の情報技術の進化のスピードはめざましく、「自動運転技術」 やChatGPTなどが該当する「統計的AI」といった、社会のあり方を根本的に変えうる技術の開発が日々行われている一方で、情報技術の安全性や信頼性を支える科学技術の発展は遅れている。このことから、社会実装の遅れや、生成AIの使用のガイドライン制定における混乱などが生じており、新情報技術における「数理モデルの不在」が大きな課題となっている。
  • 勝股教授は、「統計的AI」の論理的解析の研究を進め、構造化ニューラルネットワークの学習アルゴリズムの「数学的に正しい」導出を、抽象代数学の言語である圏論を用いることで初めて成功した。抽象代数学及び論理学と統計的AIの強い関連を明らかにする学術的意義も大きく、研究成果が学術の世界や、社会・産業に与えたインパクトなども評価された。
  • 受賞記念シンポジウムは、ゲストに京都大学数理解析研究所長谷川 真人教授を迎え、 パネルディスカッションでは研究成果の意義を広く周知し、今後の可能性や発展性について共に考えることを目的として開催する。

リリース日:2024-07-02

令和6年度 文部科学大臣表彰」受賞記念シンポジウム 「コンピュータを数学する」-AI時代を支えるプログラムの安心・安全を目指して-開催

日時 2024年7月13日(土)  14:00~16:20 (開場13:40~)
定員・参加費  90人・無料
会場 キャンパスプラザ京都2階ホール (京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939)
申込方法 本学Webサイトまたは案内チラシ記載のQRコードから申込(当日参加可)

プログラム

  1. 講演 勝股 審也(京都産業大学 理学部数理科学科 教授)
  2. 講演 長谷川 真人 氏(京都大学数理解析研究所 教授)
  3. パネルディスカッション
    <パネリスト>
    勝股 審也 (京都産業大学 理学部数理科学科教授)
    長谷川 真人 氏(京都大学 数理解析研究所教授)
    西道 啓博(京都産業大学 理学部宇宙物理・気象学科准教授)
    <コーディネーター>
    河北 秀世(京都産業大学  理学部 宇宙物理・気象学科 教授)
お問い合わせ先
京都産業大学 広報部
〒603‐8555 京都市北区上賀茂本山
Tel.075-705-1411
Fax.075-705-1987
kouhou-bu@star.kyoto-su.ac.jp
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