生成AI(ChatGPTなど)の使用に関わる注意

2024.04.01

在学生の皆さんへ

近年の急速なAI技術の進歩により、様々な業務や学習にChatGPTのような生成AIを利用できる環境が現実のものとなりました。

生成AIは適正に使用すれば、新しい価値を創造する優れたツールとなりますが、一方で、信頼性の欠如や誤情報の生成、情報漏洩などの問題を抱えていることに注意しなければなりません。
生成AIの利用に際して、以下の事項に十分な注意を払って下さい。

1. 不確かな情報が提供されることがあります

生成AIが提供する情報は、必ずしも正確ではありません。特に専門分野に関する情報については、専門家、学術書、論文などの信頼できる情報源で確認する必要があります。
生成AIの機械翻訳には誤りや不適切な表現が含まれる場合があります。機械翻訳を鵜呑みにせず、自分自身で確認して翻訳することが不可欠です。

2. 試験・レポートに生成AIの回答をそのまま使用することはできません

生成AIの回答をそのまま使用することは、他人のアイデアや著作物をそのまま試験・レポートなどに用いることと同様、著作権侵害等の倫理的、学術的な問題があり、不正行為の対象ともなります。
生成AIの情報は十分確認した上で使用する必要があります。そのためには、各自が十分な調査や研究を行い、その上で必要に応じて生成AIを活用し、自分自身の考えをまとめ、その結果を自分の言葉で表現することが重要です。

3. 情報漏洩の危険性があります

生成AIは個人情報や機密情報なども含む大量のデータを学習します。ユーザーが生成AIに与えた情報が外部に漏れる可能性があるため、生成AIツールの使用に際して、個人情報や機密情報などを含む質問は厳禁です。
なお、本学では、全学生がMicrosoft社「Copilot」(ChatGPT 4)を、上記の危険性なしに安全に使える環境を提供しています。(詳細はPOSTを確認してください。)

以上の注意点に充分留意しながら、皆さんが自分自身で考えることの重要性を認識し、生成AIを一般的な情報の収集や学習の補助的な手段として活用することで、学習・研究をより高いレベルへと発展させていかれることを期待しています。

京都産業大学
学長 黒坂 光

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