京都産業大学は運送ドライバーの人手不足による「2024年問題」に対して、再配達の減少という観点から課題解決に取り組むため、2024年4月に開寮した「本山寮」にパナソニック ハウジングソリューションズ株式会社（以下、パナソニックHS）製のマルチロッカーを全国の学生寮で初めて設置し、運用を開始いたしました。

【本件のポイント】

• 物流の「2024年問題」によって再び注目を集めている宅配便の再配達であるが、全国平均の約11％に対して、一人暮らしの大学生世帯の再配達率は4倍の約43％となっている。
• この度、2024年4月に開寮した京都産業大学の新学生寮「本山寮」において、学生不在時の再配達を減少させることによって「2024年問題」の解決に寄与することを目的に、パナソニックHS製のマルチロッカーを全国の学生寮で初めて導入した。また、従来は寮務職員が配送物を管理していたが、マルチロッカーの導入により、業務負担の軽減も期待できる。
• 京都産業大学とパナソニック株式会社（現パナソニックHS）は2018年に京都市が取り組んだ「京（みやこ）の再配達を減らそうプロジェクト」にも、協働で大学内や大学周辺のアパートに宅配ボックスを設置し、再配達率は43％から15％に減少し、実験前の約1/3となった。
• なお、今回導入したマルチロッカーは、使用状況や回収状況を寮務職員が把握でき、また学生の入れ替わりがあった場合でも容易に変更できる。

リリース日：2024-04-25

（１）タブレット操作により簡単に非対面で荷物の受け渡しや一時保管が可能

ロッカーに設置されている操作用タブレット上で扉のロックを解錠、荷物を預けることができます。

（２）「いつ・誰から・どんな荷物が届いたか」を遠隔で通知

受け取りについては、事前に登録された受取人のメールアドレスに荷姿写真および解錠コードが送信されるため、受取人は遠隔で「いつ・誰から・どんな荷物が届いたか」を知ることができます。
操作用タブレットで解錠コードをかざすことでロックが解錠されて荷物を受け取れるので、荷物を預ける人と荷物を受け取る人が非対面でやり取りが可能に。オフィス等に導入すれば荷物の受け渡しの手間の削減・紛失・受け取り忘れ防止等の効果があります。

（３）様々な場所に設置可能な自由度の高いレイアウト設計

各ボックス扉に電池式のスマートロックを搭載しており各列の間に配線がないため、設置場所の状況に合わせた自由度の高いレイアウトが可能。（最小2列～最大99ボックスまで増設可）
また、ボックスはS、M、L、XLの4種類のサイズを用意しており様々な大きさ・容量の荷物に対応できます。