2023(令和5)年度「京都産業大学むすびわざプロジェクトinあやべ」事業報告会の開催

2024(令和6)年2月8日(月)、綾部市ものづくり交流館において、「京都産業大学むすびわざプロジェクトinあやべ」事業報告会を開催しました。
本学では、3人の教員とそのゼミ生が、京都府綾部市でのフィールドワークを通じて、地域住民、地域団体、企業等との連携・交流を図り、大学生を主体に地域課題の解決や振興に寄与する取り組みを行っています。
学生による活動報告を中心に、教員による活動の概要説明やミニ講義を行い、綾部市の市民の皆さまをはじめ、活動で交流、連携した団体等の皆様にも参加いただき、全体で約70人の参加がありました。

初めに、山崎 善也 綾部市長から、失敗することを恐れずにチャレンジすることは、若い学生の皆さんの特権と激励をいただき、今後の活動を期待しているとご挨拶をいただきました。

滋野ゼミ学生の発表
綾部の自然とダンスをコラボした動画を披露
現代社会学部の滋野 浩毅教授のゼミは、「地域との協働によるコト起こしの実践報告」と題して、考案中の綾部市睦寄町草壁を紹介するAtoZの冊子制作や、綾部のドライブツーリングマップの制作、綾部の自然をPRする動画制作について、また、水源の里地域の京都府中心部とのデジタルデバイドの解消に向けた取組みを進めるため行ってきた調査結果と、今後の活動予定について報告がされました。ドライブツーリングマップの制作は、昨年、「鳥垣AtoZ」の制作で綾部に訪れた際に、綾部の自然の美しさを強く感じたことがきっかけとなり考案。これまでの調査で発見した地域の古民家カフェや温泉など魅力的なスポットを紹介しました。
滋野教授からは、これまでの滋野ゼミの活動と、2023年度の活動内容の報告がありました。過年度から綾部市でゼミ活動を行っており、比較的「短期的」にできる「コトおこし」を行うことには一定の意義はあること。地域の人たちからの支援や交流、また何度も通うことによって得られる「地域への関心」が高まることで、「関係人口」として卒業後にも綾部を訪れたり、実際に綾部市が職場となった事例もあるとお話しされました。
寺崎ゼミ学生の発表
綾部の観光名所の紹介動画を披露
経済学部の寺崎 友芳教授のゼミは、「綾部市の魅力を伝えるPR動画の作成と発信」と題して、はじめに寺崎教授から活動の概要説明を行い、その後、学生が活動報告を行いました。
食育を通して子どもたちに綾部の魅力を知ってもらうこと、動画投稿による多世代へ魅力発信を目的に、綾部市にある本学の交流拠点「綾むすび館」(綾部市里山交流研修センター)で行った「地域食堂」の実施に向けた調査活動と実施内容および実施後の参加者アンケート結果について報告がされました。「地域食堂」では、地元の子どもたちと、綾部産の米と栗を使った栗ご飯と、米粉を使ったパンケーキ作り等を行い、その様子をSNSで発信したことを紹介しました。
また、地域のPR動画の効果について考察を行ったグループは、動画でのPRの成功事例の紹介や、自分たちで制作した綾部のPR動画の紹介とともに、視聴調査結果が報告されました。制作した動画は、自然とアクティビティーの他に夏に開催される「あやべ夏あかり」「あやべ水無月祭」など子どもから大人まで楽しめるスポットやイベントを紹介するものでした。
松本ゼミオリジナルハッピで発表する松本ゼミ学生
綾部市の政策を提案
経営学部の松本 和明教授のゼミでは、綾部市での調査から見えた地元に根付いた企業や伝統産業である黒谷和紙の魅力発見と、地域の活性化に向けた改善点の提案がありました。加えて、古民家を新たなコミュニティの場として、高齢者の多い地域に保育ができるような場所を設置し、高齢者と若い世代との交流の場とすることが提案されました。また、自然と共生し、自立した職住近接型の緑豊かな都市として栄える田園都市としての発展を提案した発表では、具体的策について、企業誘致や移住立国プロジェクトの促進などについて提案がありました。
松本教授は、過年度から郡是製糸の研究調査を進めておられます。今回は「芦田均と郡是製糸」と題して、第47代内閣総理大臣 芦田 均と、叔父にあたる郡是製糸 第3代社長 遠藤 三郎兵衛について講義されました。
参加者からは、「見慣れた風景が別の地のように美しく見え、行ってみたいと思った。(PR動画を見て)」「ゼミによって視点が違っており、興味深かったです。」「学生視点のコメントは地域に刺激を与えると思う。少子高齢化が進む綾部市どんどん入って交流してください。」など感想が寄せられました。
現代社会学部 滋野教授
現代社会学部 滋野ゼミ生の発表
経済学部 寺崎教授とゼミ生
経済学部 寺崎ゼミ学生の発表
経営学部 松本教授
経営学部 松本ゼミ学生の発表
PAGE TOP