【情報理工学部】伊藤 慎一郎准教授らがSDGsの達成に向けた国際的ワークショップ「Global Goals Jam Kyoto / Keihoku 2023」を開催
2023.12.13
情報理工学部 伊藤 慎一郎准教授が、一般社団法人パースペクティブ、FabCafe Kyotoと共同で持続可能な開発目標SDGsの達成に向けた「Global Goals Jam Kyoto / Keihoku 2023」(以下GGJ)を企画し、市民参加型の合宿型ワークショップを開催しました。
国際的ワークショップGGJは、デザイン手法とデザインスプリントのプロセスを共通言語とし、専門性や年齢、分野を超えた共創を目指したSDGsへ貢献する世界規模の取り組みを行っています。2022年に開催したGGJでは、豊かな森林資源と山々が生み出す清流などの自然環境に恵まれた京都の京北地域で「京北のものづくりと森づくりの接続」をテーマとし、ものづくりの素材となる木を植えることから循環するものづくりの仕組み作りに取り組むプロジェクトを実施しました。今年は、昨年に取り組んだテーマをさらに掘り下げるため、合宿型へと発展させ、京北地域の里山を舞台にフィールドワークの中で素材とものづくりの歴史的な流れを知りつつ、自然の中で感覚をひらくことで、生物多様性の痕跡に気づき、都市と森の関係性や生物多様性と寄り添うことへ発想を巡らせ、それを具体化するプロトタイプを制作し、世界に向けてプレゼンテーションを行う取り組みを企画しました。
ワークショップ当日は、京北に移住した若手の木工職人や、川や森で自然や生物との豊かな関わり方を実践するフリースクールの生徒、本学学生含むデジタルファブリケーションとデザインを学ぶ学生などが参加し、木工を中心に「つくる」を実践できるシェア工房「ファブビレッジ京北」にて、京北の自然の素材を用いてプロトタイピングし、生物多様性・素材とものづくり・森と都市の関係性について考えながらこれからの社会や京北の在り方を提示する映像を制作しました。
伊藤 慎一郎准教授は「GGJでは、複雑で厄介な課題に向き合い、課題の解決ではなく、課題自体に愛着を持ち、生物多様性と自然と人の営みの視点から新しい関わり方や眼差しを発見することに取り組みました。世界的な規模を考え、できることから小さくはじめ、早く行動に移す''Think Big, Start Small, Act Fast''がキーワードです。」と語ります。