【情報理工学部】伊藤 慎一郎准教授らがSDGsの達成に向けた国際的ワークショップ「Global Goals Jam Kyoto / Keihoku 2023」を開催

Global Goals Jam Kyoto / Keihoku 2023参加者による集合写真

情報理工学部 伊藤 慎一郎准教授が、一般社団法人パースペクティブ、FabCafe Kyotoと共同で持続可能な開発目標SDGsの達成に向けた「Global Goals Jam Kyoto / Keihoku 2023」(以下GGJ)を企画し、市民参加型の合宿型ワークショップを開催しました。

国際的ワークショップGGJは、デザイン手法とデザインスプリントのプロセスを共通言語とし、専門性や年齢、分野を超えた共創を目指したSDGsへ貢献する世界規模の取り組みを行っています。2022年に開催したGGJでは、豊かな森林資源と山々が生み出す清流などの自然環境に恵まれた京都の京北地域で「京北のものづくりと森づくりの接続」をテーマとし、ものづくりの素材となる木を植えることから循環するものづくりの仕組み作りに取り組むプロジェクトを実施しました。今年は、昨年に取り組んだテーマをさらに掘り下げるため、合宿型へと発展させ、京北地域の里山を舞台にフィールドワークの中で素材とものづくりの歴史的な流れを知りつつ、自然の中で感覚をひらくことで、生物多様性の痕跡に気づき、都市と森の関係性や生物多様性と寄り添うことへ発想を巡らせ、それを具体化するプロトタイプを制作し、世界に向けてプレゼンテーションを行う取り組みを企画しました。

ワークショップ当日は、京北に移住した若手の木工職人や、川や森で自然や生物との豊かな関わり方を実践するフリースクールの生徒、本学学生含むデジタルファブリケーションとデザインを学ぶ学生などが参加し、木工を中心に「つくる」を実践できるシェア工房「ファブビレッジ京北」にて、京北の自然の素材を用いてプロトタイピングし、生物多様性・素材とものづくり・森と都市の関係性について考えながらこれからの社会や京北の在り方を提示する映像を制作しました。

伊藤 慎一郎准教授は「GGJでは、複雑で厄介な課題に向き合い、課題の解決ではなく、課題自体に愛着を持ち、生物多様性と自然と人の営みの視点から新しい関わり方や眼差しを発見することに取り組みました。世界的な規模を考え、できることから小さくはじめ、早く行動に移す''Think Big, Start Small, Act Fast''がキーワードです。」と語ります。

提案に向けて活動している参加者
ディスカッションの様子

Global Goals Jamとは

2016年に国連開発計画とアムステルダム応用科学大学が主体となって始めた国際的なイベントで、SDGsの達成に向け、グローバルな視点で持続可能性を考え、ローカルな課題解決のアイデアを生み出す2日間の市民参加型ワークショップです。デザイナー、プログラマー、エンジニア、研究者、学生など、さまざまな人がクリエイティブな発想や力を持ち寄り、SDGsへ貢献する世界規模の取り組みです。世界中でこれまで200以上のイベントが開催され、8,000人以上が参加し、1,000以上のアイデアが生み出されています。京都では2018年から実施され、伊藤 慎一郎准教授がプロジェクトを担当しています。2023年は、「行為循環型のモノづくり」を通して、人と自然の健やかな関係性が再構築されることを理念とする「一般社団法人パースペクティブ」とデジタル工作機械を備えたカフェ事業を展開する「FabCafe Kyoto」と共同で実施します。

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