4年ぶり完全復活へ「祇園祭 函谷(かんこ)鉾」の運営に学生が参画 伝統文化の継承に取り組む活動が本格スタート!
2023.05.16
京都産業大学文化学部では、2013年から「函谷鉾」の運営に参画し、後継者不足や役員の高齢化などの問題を抱える鉾町の伝統文化の継承※に取り組んでいる。このたび、日本三大祭でありユネスコ無形文化遺産に登録されている祇園祭の山鉾巡行が4年ぶりに完全復活するのを受け、函谷鉾保存会の理事長らが来学し、学生に対して歴史や運営などについての講義を行います。
※函谷鉾が抱える課題とは
「くじ取らず」の鉾2番が定位置の函谷鉾であるが、町内居住者が皆無となり、役員の高齢化などにより存続が危ぶまれるなど多くの課題を抱えており、伝統文化の継承に取り組んでいます。
「くじ取らず」の鉾2番が定位置の函谷鉾であるが、町内居住者が皆無となり、役員の高齢化などにより存続が危ぶまれるなど多くの課題を抱えており、伝統文化の継承に取り組んでいます。
【本件のポイント】
- 2023年は、4年ぶりとなる祇園祭の完全復活に向けて、自粛下でも先輩がつないできた活動を継承し、祭の支援に取り組むべく、文化学部小林一彦ゼミに所属する学生と京都文化フィールド演習の履修生、計77人が準備に励んでいる。
- 町衆の一員として祇園祭の運営に参画するにあたり、函谷鉾保存会理事長、専務理事、伝承委員ら現場の方々から講義を受け、祭の歴史や運営に関する基礎知識を学習する。講義を通じて、自らも創始1153年に及ぶ祇園祭の歴史を未来へと伝える一員であること、先輩たちも実践してきた伝統継承の意義を感じ取る講義である。。
- コロナ禍で山鉾巡行が中止となり、学生の活動も著しく制限された2年間においても取り組みを継続、2020年は宵山の夜に駒形提灯を一気に落とす函谷鉾の名物行事「提灯落とし」の再現を企図し、メンバー全員がオンラインで協力し動画「エア提灯落とし」を制作・配信した。2021年は「鉾町で胡瓜を食べないのは本当か」の悉皆調査を全鉾町に実施し、研究発表会を開催、通説を覆し胡瓜は食べられていることを実証。それぞれ社会から反響があった。
リリース日:2023-05-16
函谷鉾保存会役員による函谷鉾の運営についての講義
日時 | 2023年5月18日(木)16:45~18:15 |
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場所 | 京都産業大学 11号館11304教室 |
内容 | 祇園祭の歴史と意義 函谷鉾の運営について |
講師 | 函谷鉾保存会理事長、専務理事、伝承委員 |
参加 | 小林一彦教授担当ゼミ1年次生~4年次生77人 |
備考 | 講師および学生への取材を希望される場合は、18:15以降に時間を設けます。 |
- お問い合わせ先
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京都産業大学 広報部
〒603‐8555 京都市北区上賀茂本山
Tel.075-705-1411
kouhou-bu@star.kyoto-su.ac.jp