2022(令和4)年度「京都産業大学むすびわざプロジェクトinあやべ」事業報告会の開催

2023年2月7日(火)、綾部市ものづくり交流館において、「京都産業大学むすびわざプロジェクトinあやべ」事業報告会を開催しました。

本学では、3人の教員とそのゼミ生が、京都府綾部市でのフィールドワークを通じて、地域住民、地域団体、企業等との連携・交流を図り、大学生を主体に地域課題の解決や振興に寄与する取り組みを行っています。
学生による活動報告を中心に、教員による活動の概要説明やミニ講義を行い、綾部市の市民の皆様をはじめ、活動で交流、連携した団体等の皆さまにも参加いただき、全体で約80人の参加がありました。

初めに、山崎善也 綾部市長から、綾部市と本学との連携のお話しと、学生の活動に対する激励をいただくとともに、今後の活動への期待についてご挨拶をいただいました。

経済学部の寺崎友芳ゼミは、「食と農を起点とした地域活性化の実践」と題して、初めに寺崎教授から活動の概要説明を行い、その後、学生が綾部市の認知度アップに向けた活動について報告を行いました。
1班は、ヒアリング調査から市が販売促進に力を入れている綾部市の特産品の万願寺甘とうに注目し、町家 学びテラス・西陣で開催した試食会の結果や、調査結果について報告を行いました。
2班は、実際に現地を訪れて魅力のある地場産品が多いことを知り、世代別地域別に綾部市の知名度や地場産品の認知度を分析・評価する必要があると考えました。学園祭での万願寺甘とうを使ったけんちん汁の販売や、子ども食堂での京小麦と綾部産のさつまいもを使ったパンの配布を試み、併せて行った調査活動の結果を報告しました。
3班は、綾部市の特産品をPRするため、他の自治体の先行事例の調査などを行い、実際に綾部市の特産品を使って料理を作る動画を配信することを企画し、調理方法や動画作成を試行錯誤しながら完成させた動画(万願寺甘とうの炒め煮とチーズとトマト煮)を紹介するとともに、今後の課題について報告しました。

経営学部の松本和明教授は、綾部市にゆかりのあるグンゼ株式会社の経営史の研究を進めており、これまでも度々綾部市内で講義を行っています。今回は、「グンゼ経営史の一齣」と題して、1920年代1930年代の同社の株主総会で、第3代目社長 遠藤三郎兵衛自身が行った営業報告の内容や、同氏の当時の行動から見た郡是製糸の企業成長に関する考察について講義されました。 
その後、ゼミの学生が「波多野鶴吉から学ぶ仕事への姿勢」と題して、「仕事を続けるには何が必要か」「雇う側の会社は従業員に何をすべきか」について、仕事に関する意識調査と、グンゼ株式会社の創業者である波多野鶴吉が行った、従業員とのつながりと共存共栄の取り組みや、当時の職員たちが作った綾部市の未来図からみた考えをまとめ発表を行いました。

現代社会学部の滋野浩毅ゼミは、「「あやべのコト起こし」実践研究〜滋野ゼミ活動報告〜」と題して、滋野教授からこれまでの活動の概要説明を行い、続いて3年次生、4年次生がそれぞれの活動報告を行いました。
3年次生は、綾部市内の子どもたちに地元の魅力を知ってもらうため、集落での子供を対象としたイベントの開催や、綾部市の地域資源発掘と魅力を発信し観光客の増加と地域活性化を目的とした「綾部むすびMAP製作プロジェクト」の他、水源の里の課題と現状に関する調査など、活動報告と今後の活動について発表しました。
4年次生は、綾部市の空き家の管理の実態について行った調査結果と所有者の希望と実現性を踏まえた取り組みの提案や、綾部の星空を多くの人に伝えたいとの思いで考えた「星空マップ」の制作について報告を行いました。
最後に滋野教授から綾部市での活動に協力、支援いただいた多くの市民の皆さまや関係者の方々にお礼が述べられました。

参加者からは「今後も、綾部市の認知度を上げる提言を期待しています」「学生のアイデアで綾部市を元気にしてほしい」「綾部に住んでいながら綾部の知らないことの多さに驚きました」など感想が寄せられました。

経済学部 寺崎ゼミ学生の発表
経済学部 寺崎ゼミ学生の発表
経営学部 松本 和明教授の講義
経営学部 松本ゼミ学生の発表
現代社会学部 滋野ゼミ学生の発表
現代社会学部 滋野ゼミ学生の発表
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