【ラグビー部】ひたむきに、タフに、京産大らしく。初の決勝進出をかけて全国大学選手権で躍動

2023.01.02

京都産業大学ラグビー部は、国立競技場で開催された「第59回全国大学ラグビーフットボール選手権大会」の準決勝で、早稲田大学(関東大学対抗戦Aグループ3位)と対戦しました。2年連続で準決勝(ベスト4)進出を果たし、悲願の日本一を目指して決勝進出をかけた大一番に臨みました。

全国大学選手権の決勝進出を目指す挑戦は今回が9度目。過去、早稲田大学との対戦成績は2勝9敗ですが、京都産業大学ラグビー部には、早稲田大学や慶応義塾大学といった伝統校に挑んできた歴史があります。今大会では準々決勝で慶応義塾大学から初勝利を挙げており、準決勝でも伝統校から勝利を挙げることが期待されました。

国立競技場には、学生、卒業生、教職員やファンの方々が多数集まり、『ALL京都産業大学』で選手を応援しました。昨年1月2日に国立競技場で行われた準決勝でも、帝京大学を相手に「ひたむき」なプレーで、多くのラグビーファンに感動をもたらした京都産業大学ラグビー部。今年も、チーム理念に掲げる「いついかなる場合もチャンピオンを目指す」愚直で、ひたむきな、京都産業大学らしいラグビーを、80分間最後の最後まで見せてくれました。

試合は、前半9分にSO西仲 隼選手(法・4年次)のPGが成功し京都産業大学が先制。早稲田大学もPGを成功し3対3となった20分には、スクラムを起点にWTBシオネ・ポルテレ選手(現代社会・1年次)が相手ディフェンスをものともせず突進してトライ。ゴールも成功して10対3とリードを広げました。しかしカウンター攻撃を受けるなど2トライを許し、西仲選手のPGで3点返したものの、13対17と早稲田大学にリードされて前半を折り返しました。

後半はお互いの意地がぶつかり合い、得点を取り合う激しい展開になりました。
開始早々、早稲田大学がキックしたボールを保持してパスをつなぎ、密集からSH土永 旭選手(経営・2年次)がLOアサエリ・ラウシー選手(現代社会・4年次)に素早くパスを送ると、ラウシー選手がディフェンスを突破してトライ。ゴールも成功して20対17と逆転しました。さらにペナルティで得たPGも成功して23対17とリードを広げ勢いづきました。

しかし後半13分、早稲田大学に独走トライを許して23対24と再びリードされる展開に。両者譲らず拮抗した展開となった23分、早稲田大学にスクラムで反則があり京都産業大学はショットを選択。これを西仲選手が落ち着いて決め、再び26対24と逆転に成功しましたが、直後にトライを許し26対31とリードを守ることができません。
その後PGを決められ26対34と追う展開となった後半36分、最後まで京産大らしく、ひたむきに。諦めない京都産業大学は、ラインアウトからラウシー選手がボールを持って前に出て密集を作ると、ソロモネ・フナキ選手(現代社会・2年次)がラックからボールを持ち出してトライ。ゴールも成功して33対34と1点差に迫ります。その後も逆転勝利を信じて必死の攻撃を見せますが、最後は早稲田大学がボールをタッチに蹴り出しノーサイドとなりました。

大学選手権では、過去8度準決勝まで勝ち上がりながら決勝には進めていない京都産業大学。昨年の準決勝では帝京大学に惜敗し、選手たちは、今年こそは決勝進出、そして日本一を目指して、日本一厳しい練習を重ねてきました。9度目の挑戦となった今回も、決勝進出の壁を破ることはできませんでしたが、80分間タフに、ひたむきに走り続け、伝統校である早稲田大学を相手に、正々堂々と戦い全力を出し切りました。

関西リーグを連覇し、関西王者としてプライドと自信を持って臨んだ大学選手権。初戦(準々決勝)では、過去4度対戦して白星のなかった慶応義塾大学を相手に1点差の接戦を制してベスト4進出を果たしました。そして、9度目の挑戦となった準決勝の舞台。選手たちは全力を出し尽くしましたが、早稲田大学を前に一歩届かず、初の決勝進出とはなりませんでした。
京都産業大学の強みであり、プライドでもあるスクラム・セットプレーを武器に、伝統校に立ち向かう京都産業大学のラグビー。ノーサイドの笛が鳴る最後の瞬間まで、ひたむきに、タフに、あきらめずに前へ前へと走り続けた選手たち。試合終了後には、今シーズンのチームスローガン「Tough(タフ)」を体現し、全力を出し切った選手たちに会場から熱い声援が送られました。

多くの方に応援していただき、誠にありがとうございました。
引き続き、来シーズンも応援をよろしくお願いします!

 

試合後のコメント

廣瀬 佳司監督

9度目の挑戦で、なんとか決勝進出の壁を破りたいと思っていたが、達成できずに残念。しかし、80分間、選手たちが京産大らしく、ひたむきにプレーしてくれたので満足している。ちょっとしたスキを早稲田大学に突かれた。そのような展開となることは分かっていたが、止めることができなかった。
「いついかなる場合もチャンピオンを目指す集団であること」をチーム理念に掲げている。大学ラグビーは毎年メンバーが変わって、チームが変わっていく。来シーズンは来シーズンのチームが、また日本一を目指して頑張っていく。決勝進出、そして日本一になるためには、これを続けていくことしかないと思う。

FL福西 隼杜 共同主将

日本一を目標にやってきたが、今日の試合で勝ち切れなかった。しかし、ひたむきに京産大らしくプレーできたのでよかった。
4年間を振り返って、ラグビー部の皆とプレーできて楽しかった。日本一を目標に一丸となって戦ってこられて、最高の仲間だったと思う。今日の試合では、これまでで一番の力を出すことができたが、小さなミスが相手のトライやビッグゲインにつながった。小さなミスをしないためには、練習の時からもっと厳しく突き詰めていくことが必要。日本一の目標は後輩に託したいと思う。

ラグビー部の実績

関西大学Aリーグ優勝

6回(1990、1994、1997、1998、2021、2022年度)

全国大学選手権出場

36回

最高成績:ベスト4

9回(1983、1985、1990、1993、1994、1997、2006、2021、2022年度)

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