【情報理工学部】ブータン王立大学科学技術カレッジのFabLab関係者へ京都市内のデジタルファブリケーション施設のツアーを実施!
2022.11.15
2022年9月9日(金)、国際協力機構(JICA)のプロジェクトで来日するブータン王立大学科学技術カレッジの教職員へのデジタルものづくり工房の運営研修の一環として、京都市内のデジタルファブリケーション関連施設のツアーを実施しました。ツアーでは「新工芸舎」「梅小路エリア(Kyoto Makers Garage /Kagan Hotel /Umekoji MArKEt)」「FabCafe Kyoto」の計3カ所の方々にご協力いただき訪問しました。
京都のデジタルファブリケーションとクリエイティブ産業についてのレクチャー
まず京都・壬生にある本学施設「むすびわざ館」にて、情報理工学部 伊藤 慎一郎 准教授が本日のツアーで訪問する3カ所の施設紹介をしました。また、訪問施設近隣をはじめ、クリエイティブエリアとして近年京都で活発になっているものづくり関連施設や地域、活動についてのレクチャーを行いました。現在の京都をとりまく「ものづくり文化」を知り、当日訪問する施設の重要性や役割について学びました。
新工芸舎 & プレシャスプラスチック京都
そしてツアーは、「新工芸舎」からスタートしました。新工芸舎は3Dスキャニング、光造形やFDM方式の3Dプリンタといったデジタルファブリケーションの技術や手法を発展させ、新しい工芸として1点ものの作品や製品を作り出す集団です。当日は新工芸舎を主宰している三田地 博史さんが作られている作品や素材などを紹介していただきました。 スタジオ内には、前日の学内ワークショップで講師を務めていただいたPRECIOUS PLASTIC KYOTOの松本 恵里佳さんの制作場所もあり、その場で本学学⽣が制作したブータン王⽴⼤学科学技術カレッジロゴ⼊りの型を用いて、プラスチック射出成形を試みていただきました。
三田地さんより新工芸舎で作られている製品紹介をうける研修生。写真の製品は左から花瓶、ランプシェード、ソフトクリーム型の痰吸引機キャップ。
梅小路エリア
次に梅小路エリアへ移動し、「Kyoto Makers Garage」を訪問。Kyoto Makers Garageを運営するMonozukuri Venturesの牧野 成将さんと平野 滋英さんにKyoto Makers Garageの施設紹介とMonozukuri Venturesがベンチャーキャピタルとして支援している製品の紹介をしていただきました。その後、牧野さん、平野さんのご案内でアーティスト長期滞在施設とギャラリーを併設した「Kagan Hotel」と、未来の梅小路エリアをクリエイティブな場所とするための拠点「Umekoji MArKEt」を訪問しました。
FabCafe Kyoto
ツアーの最後には、デジタル工作機械のスペースの他、カフェスペースやミーティングスペースを併設した施設「FabCafe Kyoto」を訪問しました。FabCafe Kyotoは、定期的にものづくりに関するトークイベントやワークショップイベントが行われており、京都のものづくりにおける様々な人を繋げるハブ的な存在となっています。施設内で行われていた展示の他、常設されているマテリアルなどについてもスタッフの高田 幸絵さんより紹介いただきました。