【情報理工学部】ブータン王立大学科学技術カレッジのFabLab関係者へ京都市内のデジタルファブリケーション施設のツアーを実施!

2022年9月9日(金)、国際協力機構(JICA)のプロジェクトで来日するブータン王立大学科学技術カレッジの教職員へのデジタルものづくり工房の運営研修の一環として、京都市内のデジタルファブリケーション関連施設のツアーを実施しました。ツアーでは「新工芸舎」「梅小路エリア(Kyoto Makers GarageKagan HotelUmekoji MArKEt)」「FabCafe Kyoto」の計3カ所の方々にご協力いただき訪問しました。

京都のデジタルファブリケーションとクリエイティブ産業についてのレクチャー

むすびわざ館で行ったレクチャーの様子
まず京都・壬生にある本学施設「むすびわざ館」にて、情報理工学部 伊藤 慎一郎 准教授が本日のツアーで訪問する3カ所の施設紹介をしました。また、訪問施設近隣をはじめ、クリエイティブエリアとして近年京都で活発になっているものづくり関連施設や地域、活動についてのレクチャーを行いました。現在の京都をとりまく「ものづくり文化」を知り、当日訪問する施設の重要性や役割について学びました。

新工芸舎 & プレシャスプラスチック京都

そしてツアーは、「新工芸舎」からスタートしました。新工芸舎は3Dスキャニング、光造形やFDM方式の3Dプリンタといったデジタルファブリケーションの技術や手法を発展させ、新しい工芸として1点ものの作品や製品を作り出す集団です。当日は新工芸舎を主宰している三田地 博史さんが作られている作品や素材などを紹介していただきました。 スタジオ内には、前日の学内ワークショップで講師を務めていただいたPRECIOUS PLASTIC KYOTOの松本 恵里佳さんの制作場所もあり、その場で本学学⽣が制作したブータン王⽴⼤学科学技術カレッジロゴ⼊りの型を用いて、プラスチック射出成形を試みていただきました。
松本さん(左)に本学学生が製作したブータン王立大学科学技術カレッジロゴ入り型を渡す様子
三田地さん(中央)と研修生のタシさん(左)とチェワンさん(右) ※写真撮影時のみマスクを外しています。
三田地さんより新工芸舎で作られている製品紹介をうける研修生。写真の製品は左から花瓶、ランプシェード、ソフトクリーム型の痰吸引機キャップ。

梅小路エリア

次に梅小路エリアへ移動し、「Kyoto Makers Garage」を訪問。Kyoto Makers Garageを運営するMonozukuri Venturesの牧野 成将さんと平野 滋英さんにKyoto Makers Garageの施設紹介とMonozukuri Venturesがベンチャーキャピタルとして支援している製品の紹介をしていただきました。その後、牧野さん、平野さんのご案内でアーティスト長期滞在施設とギャラリーを併設した「Kagan Hotel」と、未来の梅小路エリアをクリエイティブな場所とするための拠点「Umekoji MArKEt」を訪問しました。
平野さんよりKyoto Makers Garageで行われている取り組みの1つである「ものづくり相談」システムなどについてお話しをお聞きしました。
作業現場の作業効率化のための情報の可視化を行う「Mira」の装置を装着し体験しているタシさん。
牧野さんより世界各国の風景を眺めることができるスマートウインドウ「Atmoph」の説明をうける研修生。施設内には数多くの製品が設置されている。
施設にはレーザーカッター、3Dプリンタの他、大型のCNCミリングマシンが設置されている。
Kyoto Makers Garageより徒歩5分程度に位置する「Kagan Hotel」と「Umekoji MArKEt」にもご案内いただきました。
Kyoto Makers Garageにてツアー参加メンバーと平野さん(右から2番目) ※写真撮影時のみマスクを外しています。

FabCafe Kyoto

ツアーの最後には、デジタル工作機械のスペースの他、カフェスペースやミーティングスペースを併設した施設「FabCafe Kyoto」を訪問しました。FabCafe Kyotoは、定期的にものづくりに関するトークイベントやワークショップイベントが行われており、京都のものづくりにおける様々な人を繋げるハブ的な存在となっています。施設内で行われていた展示の他、常設されているマテリアルなどについてもスタッフの高田 幸絵さんより紹介いただきました。
FabCafe Kyotoの高田さん(右)に、見学当日開催されていた版画作家の若木くるみさんのデジタル刺繍ミシンでつくられた服「唯一無二クロ」の展示作品を紹介していただきました。
アクリルで中身が見れるようになっている箪笥の中には、ものづくり心を刺激する面白いマテリアルが数多く設置されています。
施設内見学後に、世界中に点在しているFabCafeで取り組まれている活動をご紹介いただきました。
FabCafe Kyoto前にてツアー参加メンバーとFabCafe Kyotoの木下さん(右から5番目)と高田さん(右から2番目) ※写真撮影時のみマスクを外しています。
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