AI技術を用いた「いきものコレクションアプリ」を利用した社会実験を開始 全国各地で市民参加型の生物調査を産学連携で実施

2021.07.28

京都産業大学 生命科学部の西田貴明准教授、川上雅弘准教授は、株式会社バイオーム、東邦レオ株式会社、株式会社福山コンサルタントの3社と合同で、“いきもの”コレクションアプリ「バイオーム(AI技術による種判別可能な、いきもの調査アプリ)」を用いた、グリーンインフラ※ に関わる生物調査を推進する社会実験を開始します。今後、ITツールを用いてグリーンインフラの活用・モニタリングのDX化を目指して取り組みを進めていきます。

リリース日:2021-07-28

本件のポイント

  • 近年、人口減少に伴う未利用地の増加や自然災害の頻発化などの社会的課題を解決するために、自然の持つ様々な機能を活かすグリーンインフラの推進に向けた機運が高まってきている。 しかし、この分野のデジタルによる効率化は十分に進んでおらず、一般的な認知度も低い状況であることから、グリーンインフラDXプロジェクトにより、グリーンインフラのDX化と認知向上のための取り組みを産学連携で推進する。
  • プロジェクト第1弾として、“いきもの”コレクションアプリ「バイオーム」を用いてグリーンインフラに関する市民参加型の生物調査を実施。本調査で得られた結果を分析し、グリーンインフラのDX化を進める仕組みを検討する。
  • 本プロジェクトを通じて、グリーンインフラの普及啓発を進めながら、地域に散在するグリーンインフラのポテンシャルを分析し、ITツールを用いたグリーンインフラの社会実装を目指す。
本取り組みは、茨城県守谷市の「国土交通省スマートシティモデル事業:グリーンインフラ×スマートシティ自然共生型スマートシティモデル事業」で進行中の、いきもの調査活動に対するインセンティブ実証実験と同時実施する。

プロジェクト概要

  • 2021年6月7日、産学連携による“デジタル技術を活用したグリーンインフラ活用・モニタリングシステム構築に関するプロジェクト”「グリーンインフラDXプロジェクト」を開始しました。
  • プロジェクトの第1弾として、“いきもの”コレクションアプリ「バイオーム」(AI技術による種判別可能な生物調査アプリ。別紙 参考1)を用いて全国のグリーンインフラに関する市民参加型の生物調査を実施します。【期間:2021年7月28日(水)~9月28日(火)】
  • 得られた結果を分析し、グリーンインフラの指標となるいきもの分布のビックデータを活用したグリーンインフラの整備適地の把握や、グリーンインフラの機能評価等、グリーンインフラのDX化を進める仕組みを検討します。

今後の展開

本プロジェクトを通じて、グリーンインフラの普及啓発を進めながら、デジタル技術の活用により地域に散在するグリーンインフラのポテンシャルを分析し、グリーンインフラの普及、社会実装を目指します。

他プロジェクトとの連携

本取り組みは、茨城県守谷市で進行中の「国土交通省スマートシティモデル事業:グリーンインフラ×スマートシティ 自然共生型スマートシティモデル事業」と連携して実施します。茨城県守谷市内では、バイオームによるいきもの調査活動への参加市民に対するインセンティブとして、地産地消の食品購入等のエシカルなサービスに利用可能な地域通貨ポイントを付与する実証実験を行います。

■関連サイト
①バイオーム
https://biome.co.jp/
②守谷市 スマートシティ
https://www.city.moriya.ibaraki.jp/shikumi/project/green/greeninfr-smartcity.html

実施概要

日時 2021年7月28日(水)~9月28日(火)
対象 47都道府県
連携企業 株式会社バイオーム(本社:京都府京都市、代表取締役 藤木庄五郎)
東邦レオ株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長 吉川稔)
株式会社福山コンサルタント(本社:福岡県福岡市、代表取締役 福島宏治)

お問い合わせ先
内容について:京都産業大学生命科学部 西田貴明 准教授
〒603‐8555 京都市北区上賀茂本山
E-Mail: nishida@cc.kyoto-su.ac.jp

取材について:京都産業大学 広報部
Tel.075-705-1411
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