ダイバーシティ7分情報館 りもらんの日「~京都産業大学における生理に関する実態調査報告~」

2022.01.26

12月23日、今年度3回目となるダイバーシティ7分情報館 りもらんの日を実施し、学生・教職員合わせて43名の参加がありました。
前回のりもらんの日「生理から考えるリプロダクティブヘルス・ライツ」に参加し、問題意識を持った現代社会学部 藤野ゼミの有志が、本学の全女子学生を対象に生理に関する実態調査アンケートを行いました。1部ではその結果をまとめ発表しました。
生理痛にどのように対応しているか、本学での生理用品に関する施策についてや、生理の正課・正課外活動への影響など、アンケート結果の分析に基づき報告されました。「生理を理由に授業を休んだことがあるか」いう設問項目では、回答者の約5人に1人が授業を欠席している事実があり、そのうち「欠席理由が生理である」と教職員に伝えたことがあるのはわずか10%。生理痛による活動への影響を感じたことのある学生は一定数いるものの、それを伝えることができるのはごく少数派とのことでした。また、本学での生理用品に関する施策についての設問では、大多数が女子トイレの生理用品設置や生理用品の無料配布に賛成していることがわかりました。
アンケート調査の結果を踏まえ、近隣の大学でも設置の実績がある生理用品提供用の装置、OiTr(オイテル)を紹介し、教育の機会の喪失を防ぐこと、女性だけでなく皆が当事者意識や連帯意識を持って女性の身体理解をするための取り組みを進めることの大切さを訴えかけました。
また、生理痛で辛い時、学内の保健管理センターに相談すれば、休養したり、医師の指示により鎮痛剤の処方をしてもらえることを紹介し、周知の必要を呼びかけました。さらに、「自分たち学生もセミナーに参画するなど、ダイバーシティ推進に積極的に関わっていこう」と提案しました。
2部では、伊藤 公雄ダイバーシティ推進室長の進行で、参加者も交えたフリートーク、質疑応答を行いました。アンケート調査結果に関する質問のほかにも、男性は生理に対してどのように関わっていくのが良いか、といった質問もあったりと、立場をこえて様々な議論、発言が交わされ、有意義な時間となりました。

今回の企画の1部 情報提供部分は録画しており、アンケート結果を含んだ投影資料も含め、本学学生・教職員はオンデマンドでご覧いただけます。詳細はPOSTに掲載いたします。

当日の配信の様子
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