外国語学部 長谷川ゼミ展示〈シュルレアリスムと雑誌〉を開催しました

2021.11.08

2021年9月21日から10月2日までむすびわざ館ギャラリーで、京都産業大学外国語学部 長谷川ゼミが企画した「シュルレアリスムと雑誌」を開催しました。この展示では、シュルレアリスムの貴重な雑誌である『ミノトール』と『VVV』(京都産業大学図書館所蔵)を中心に、第一次・第二次大戦間のシュルレアリスム運動の機関誌や参加した芸術家たちの活動を説明するパネルをたくさん準備しました(大・小合わせて33枚)。シュルレアリスムは第一次世界大戦後のパリで起こり、1960年代まで世界中で広まった20世紀最大の芸術運動です。初めてシュルレアリスムに触れる来場者に楽しんでもらえるように、ゼミ生全員が知恵を出し合って、会場の動線とパネルの内容を考え、簡潔に説明することに努めました。
展示はギャラリー学芸員指導のもと、2日間かけて行いました。展示を手伝いながらゼミ生は貴重な資料の扱い方、展示の仕方、説明書きの作成の仕方、パネルの設置の仕方といった展示の基礎的な知識を得ました。新聞記者を招いた内覧会への参加、Instagramでの宣伝、チラシやポスター作成といった広報活動もゼミ生が積極的に行いました。
シュルレアリスムとは意識的ではないものや合理的に説明のできないものにこそ本質があると考える態度です。コロナ渦の自粛や同調圧力によって多くの自由が奪われている今、シュルレアリスムに触れて少しでも解放感を感じてもらえればという意図でこのゼミ展を企画しました。結果的に200人近くの来場者がありました。「ゼミ生のレベルの高さに驚きつつ、芸術の歴史を感じることができました」、「シュルレアリスムについてとてもわかりやすく説明され、普段見ることのできない貴重な展示物に大変興味を持ちました」、「雑誌という媒体をメインに据えたことで芸術家たちが実際に躍動的に活動していたことがよくわかりました」、「展示資料も、大きなパネルも、写真もみな美しく、興味を引かれるものばかりでした」といった嬉しい感想を多くいただきました。お忙しいなかご来場くださった皆さまに感謝いたします。

(文:長谷川ゼミ 4年次 越智菜々香)

展示準備
キャプション作成
展示完成
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