令和2年度 第3回全学FD/SD研修会「大学固有の内部質保証のストーリーを考える-立命館大学の内部質保証システムと学習成果の可視化を手がかりに-」実施報告

2021.04.07

第3回全学FD/SD研修会のポスター
2月9日(火)、教育支援研究開発センター主催「令和2年度 第3回全学FD/SD研修会」を開催し、本学教職員64名が参加しました。
鳥居朋子先生(立命館大学 教育開発推進機構 教授/大学評価・IR室 副室長)を講師としてお招きし、内部質保証についてご講演いただきました。
第3期の認証評価では、内部質保証が重点項目となっており、教学マネジメントと密接な関係にあります。教学マネジメントとは、令和2(2020)年1月に中教審で教学マネジメント方針が公表され、「大学がその教育目的を達成するために行う管理運営であり、大学の内部質保証の確立にも密接に関わる重要な営みである」と定義されています。教育に関する内部質保証システムを運用する個々の大学の自律的な営みが教学マネジメントであると理解でき、今回の講演の副題にもあるとおり、内部質保証が機能するためには「大学独自の内部質保証のストーリーを作ることが重要」です。鳥居先生は、①「如何に大学構成員の当事者意識を涵養しつつ、組織における質文化を醸成し、内部質保証の取り組みのサスティナビリティを高めるか」、②「継続的改善に向けて、如何にIRとFDを連動させるか」、③「実践的・研究的な課題解決、事例共有の必要性」を課題意識としてあげ、解説されました。特に、「IRとFDを繋ぐ場は自然発生しないため、意識的に場として設定する必要がある」と示唆された点については、多くの参加者の共感を得ました。
参加者からは、「認証評価が特別なものではなく日常のルーティーンに組み込まれており、大変参考になった」や「全部を一度に評価していくという無理はせずに、テーマをもって評価を進めていくという現実的な視点も忘れてはいけないことと、改めて認識しました」と、肯定的な感想がアンケートを通して寄せられ、内部質保証に高い関心を持つ者にとって有意義な研修会となりました。
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