令和元年度第1回全学FD/SD研修会「グループ学習を取り入れた授業の工夫」実施報告

2019.07.08

7月8日(月)、教育支援研究開発センター主催全学FD/SD研修会を開催し、本学教職員24名が参加しました。

研修会では、生命科学部准教授 川根 公樹先生から「グループ学習を取り入れた授業の工夫」をテーマに、グループ学習に「テスト団体戦」を用いた試みについて、お話いただきました。
講義形式や問題演習・解説形式には限界があり、よほどの工夫を凝らさないと学生の関心が高まらず、学習効果があがりにくいことや、グループ学習では学習への取り組みの個人差が大きく、全員を学習へ巻き込むことが困難であるといった課題から、試みをされています。
4~5名のグループで、事前に配付された問題をもとに、各自のテストの点があがるようにテスト実施までグループ学習を行います。テストでは、グループメンバーの平均点によって順位づけがされるため、グループの足を引っ張りたくないという思いからメンバー同士でわからないところを教え合うなど、学習の質・量・意欲を引き上げる行動を学生が主体的に行うことにより、学習効果をあげることや、グループワークの重要性を認識させ、経験を積ませるといった具体的なねらいも紹介されました。団体での成績評価、学生の個性や学力への対応等の課題もある一方で、学生同士のつながりの構築、グループワークの経験とスキル養成等、幅広い展開が望めると、報告されました。
また、音楽とテロップ(字幕)を活用したプレゼンテーションの試みとして、生命科学部のフレッシャーズセミナーの授業で使用された川根先生の自己紹介動画も上映されました。
参加者からは、「学生と接する中で、どのように働きかけをすれば興味を持ってくれるのか、勉強になった」、「グループワークの具体的な運営のために、参考になった」、「頻繁に学生とコミュニケーションをとり、アイデアを活用する姿勢は、大変学ばせていただいた」、「自分の授業のためにいろいろなアイデアが涌いてきて、強い刺激を受けた」等、多くの意見が寄せられました。

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