経済学部WLBセミナーを実施(10月25日)

2018.10.25

経済学部「WLBセミナー」を、本学の学部生、院生、教職員にも聴講対象を拡大し、ダイバーシティ推進室の協賛による公開授業として実施しました。
京都府立医科大学の金子 真美氏を講師にお迎えし、『サイエンスとテクノロジーの織りなす夢を』と題して講義をいただきました。
金子氏は、本学卒業生で、経済学部在学中にイギリスにボランティア留学をされ、その時の体験を機に言語聴覚士への道を志したそうです。仕事と専門学校での学びを両立しながら国家資格を取得し、それを生かして病院に勤務されてからも、臨床経験における「なぜ?」の問いを研究に昇華し、36歳で京都大学大学院へ進学して、現在も京都府立医科大学にて研究を続けていらっしゃいます。2017年には海外ジャーナルで最優秀論文賞も受賞されるなど、国際的な研究成果もあげる傍ら、出産・育児も経験され、2歳のお子さんの子育てと仕事、研究の両立に日々奮闘されています。
そんなご自身のキャリアについて“紆余曲折”、“周りに迷惑をかけっぱなし”と表現しながらも、これまで家族や仲間に支えられてきたことにふれ、研究仲間の協力があって論文発表と受賞に結び付いたことや、育児に関しても家族の協力はもちろん、大学で育児支援のサポートを受けた経験などについて語られました。
一方で「ひとと違う道を選ぶ勇気」を持つことの大切さも述べられました。日本的なつながりや協調性を大事にする感覚は、ときに“何でも一緒”になりやすいですが、自分の興味や関心、思いに“壁”を作らず「ひとと違う道を選ぶ」ことによって多くのものを得たと話されました。その勇気を形にするためには、しんどいけれど努力が必要であり、視野をひろげるためには英語力も必要だと強調されました。
今回のテーマである「サイエンス」と「テクノロジー」は、金子氏によると「サイエンス」=どうして?なぜ?と問う「知的好奇心」、「テクノロジー」=夢をかなえる「人類の福祉と繁栄に変換する魔法の杖」だそうです。大学は、問いを深めその解決策を探すためにきっかけを与えてくれる場所であり、分野を問わず自らの「サイエンス」と「テクノロジー」を学生時代に求めることの大切さと、周囲の支えや協力への感謝と笑顔を忘れぬようにと述べ、これからの人生に勇気を持って歩んでほしいと、学生達にエールを送られました。

講座の様子
講師:金子 真美氏
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